2013年3月19日火曜日

中国新指導部、日本を10年“封じ込め?:尖閣奪回能力もなく、新機軸もない





レコードチャイナ 配信日時:2013年3月19日 6時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70437&type=0

中国新指導部、日本を10年“封じ込め”か
=祝電から見える外交方針―米華字メディア

 2013年3月18日、米華字ニュースサイト・多維新聞は、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)がこのほど承認した国務院(政府)の閣僚人事で、外相に元駐日大使で知日派の王毅(ワン・イー)氏が選出され、
 新たな外交体制が始動したことについて
 「祝電の扱いから新指導部の方針が見える。今後10年は日本を“封じ込める”狙いだ」
と分析した。
 以下はその概要。

 新体制の外交チームは、王氏が外相に選出され、楊傑チ(ヤン・ジエチー)氏が外相から国務委員(副首相級)に昇格した。
 両者の人事には、習近平(シー・ジンピン)国家主席、李克強(リー・カーチアン)首相による新指導部が
 今後10年の戦略として、米国との安定、日本の封じ込めを
目指していることを示す。

 全人代期間中、王外相、楊国務委員とも周辺国との関係の重要性を強調。
 習主席は就任後、オバマ米大統領、プーチン露首相らとは電話会談したものの、日本に対しては何の“善意”も見せなかった。
 安倍晋三首相は習主席、李首相の就任に合わせて祝電を打ったものの、インターネットの中国政府サイトに全文は掲載されずじまい。
 祝電リストも最後に付け加えただけだった。
 逆に安倍首相の就任時も、当時の指導部から祝電は打たれなかった。
 これらの対応から、
 中国が日本を自国の発展を阻む“最後のトゲ”として、今後10年は封じ込めに出る姿勢である
ことが伺える。


 こんなバカなことはしないだろう。
 これではただ自己の無能さを示すだけになる。
 相手が手強わすぎるので封じ込めてしまえ、というのは孫子の兵法かもしれないが、激動の現代では無能になる。
 10年とは習近平の任期まるまるである。
 その間、何もしない、何もできない、では無能政権の展覧をしているようなものになる。
 自分から煽って事件化した尖閣だが、はじめから行き詰まっていたことは分かっていた。
 目先の社会不満のガス抜きと民族意識高揚のために衝動的に動いただけ。
 その結果どうなるかなんてことはまるで何も考えず、シュミレーションも可能性モデルもまったく考えていなかった。
 ただ押せ押せムードでやってしまった。
 相手にもそのダメージはあるが、時が経るにつれて、中国自身の首がしまってくる、ということに気づきはじめてきた。
 尖閣には実力行使できないし、とはいえ白旗を掲げるわけにもいかない。
 これは危ない!
 そこで、それまで非難相手としては花形であったあったアメリカに色目を使って手を差し伸べ、日本を抑えこんでしまおうといういきあたりばったりな手法となった、というところであろう。
 これではどう睨んでみても行動政策に一貫性がない。
 こんな「封じ込め」なんてふがいないことをやったら、民衆は当局の無能をつき、弱腰を批判することになろう。
 ということは習近平の政権が10年持たなくなる可能性も出てくる。
 でもここまで消極的な論法が出てくるとは、
当初の勢いからして思いもしなかった。

 「中国が日本を自国の発展を阻む“最後のトゲ”として、今後10年は封じ込めに出る姿勢であることが伺える」
という内容を日本の側からみると、
 「日本が中国の発展を阻む“最後のトゲ”として、今後10年間は尖閣諸島を刺激し続ける姿勢であることが伺える」
とういうことになる。
★.ただひたすら殻に閉じこもって尖閣問題に目をつぶってやり過ごそうという中国
★.絶え間なく刺激をかけ続ける日本
という姿が浮かんでくる。
 「静かに長い戦い」とは「封じ込め」であったとしたら、少々安易である。
 常識的に考えて、
 「日本を封じ込める」
なんてできると考えているのであろうか。
 もしできると思っているなら、よほどのノー天気である、この政権は。


サーチナニュース 2013/03/24(日) 16:48
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0324&f=politics_0324_009.shtml

わが国は南シナ海、“釣魚島”問題で自制的だ
=中国人民解放軍

  南シナ海問題の国際シンポジウムが14日から15日にかけてニューヨークで開催されたが、中国国防大学教授で、中国人民解放軍少将の朱成虎氏は同シンポジウムで、
 「中国側は南シナ海および釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)問題で自制的な姿勢を維持している。 
南シナ海および釣魚島問題で現状を変えようとしているのは、いずれもわが国ではない」
と主張した。
 20日付で中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  朱少将は、
 「わが国は南シナ海問題が衝突につながることを望まない。
 1960年代以前、南シナ海問題は現在のような領有権を巡る係争には陥っていなかった」
と語り、
 「米国側が提案した自由航行権について、わが国側は米国籍船舶の正当な運航の権利を脅かしたことはない」
と述べた。


 この発言は客観的にみて正しい。
 中国解放軍はこれまで、何もしていないし、これからもしないだろう。
 解放軍は軍事衝突を好んでいない。
 軍事的挑発をしているのは日本側とみてよい。
 トラブルを起こしているのは中国の公安警察機関である。
 あれだけのデモを企画した以上、そのままですますわけにはいかない。
 しかし、解放軍はガンとして動かない。
 とすると、デモを煽って民衆の民族意識に火をつけた当局としては、「なにも、できません」ではしめしがつかない。
 よって、巡視船の鬼ごっこを演出して、「日本を疲弊に追い込んでいる」という勝利宣言を歌っているというわけである。
 しかし、最終的には解放軍が出てこないかぎり、尖閣の奪回、すなわち「我が国固有の国土」などよいうのは画餅にすぎない。
 でも、「日本を疲弊に追い込んでいる」という名言は民衆の溜飲を下げるに充分は効果がある。
 



【中国はどこへむかうのか】




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