2013年3月21日木曜日

中華民族の偉大な復興まであと「数歩」:その数歩を本当に歩めるのか?

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●19日、人民日報海外版コラム・望海楼は、同紙特約論説員で中央社会主義学院第1副院長の葉小文氏が、中国の新指導部の責務について書いた文章を掲載した。写真は16日、北京の人民大会堂で開かれた第12期全人代第1回会議。


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月21日 4時49分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70465&type=0

中華民族の偉大な復興まであと「数歩」、
問題が顕在化する今が正念場―中国専門家

 2013年3月19日、人民日報海外版コラム・望海楼は、同紙特約論説員で中央社会主義学院第1副院長の葉小文(イエ・シャオウェン)氏が、中国の新指導部の責務について書いた文章を掲載した。

 13億の人口を擁す経済大国中国は連続的で急速な発展のチャンス期を勝ち取ると同時に、問題が増え、坂を上り難関を乗り越える正念場にも入った。
 世界のスポットライトの下で、中国は
 「暴露され」
 「比較され」
 「競争させられ」
 「台頭させられ」
ている。
 両会中の習近平(シー・ジンピン)主席による中国の夢に対する新たな解釈にも、李克強(リー・カーチアン)総理の記者会見での新たな回答にも、中国のこの世代の新たな期待が現れている。

 李総理は国内外の記者との会見で、内政と外交、改革の効果、民生面の懸念、環境保護に関する質問に1つ1つ落ち着いて回答した。
 「改革効果と内需の潜在力、イノベーションによる活力を重ね合わせて新たな原動力を形成するとともに、質と効益、雇用と収入、環境保護と資源節約をさらに高め、アップグレード版の中国経済を築く」。
 気迫のある力強い結論だ。

 100年あまりの苦難を重ねた中華民族は、
 今や民族復興まで「数歩の距離」にある。
 われわれの責任は重大であり、前に向かって歩み、勇敢に試みなければならない。
 これはわれわれの責任だ。
 何もしなければ過ちは犯さないかもしれないが、歴史の責任は引き受けなければならない。
 「数歩の距離」と言ったのは、すでに目標の達成が近く、距離を測ることができるからだ。

 中国の経済規模は最小時には米国の約15分の1しかなかったが、今では半分に近づいている。
 2012年中国は製品貿易の総額で米国を抜き、世界最大の製品貿易国となった。
 米国家情報会議(NIC)の報告「2030年の世界の趨勢」は、中国は2030年までに米国を追い抜き、世界最大の経済大国になる可能性が極めて高いとしている。

 今になって昔を思えば、感嘆を禁じ得ない。
 近代以降、貧しさと弱さの積み重なる状態から民族の復興へと歩むために、どれほどの人徳ある志士が先人の屍を乗り越えて後に続いたことか!
 中華民族はどれほどの苦難を経験し、もがき、悲しんだことか!

 この「数歩の距離」の一歩一歩が、チャンスを捉えられるか否かのはらはらする一跳びであり、
 量の変化から質の変化への巨大な飛躍だ。
 歴史には一歩間違うと全てを台無しにし、長年の努力が最後のわずかなことで水泡に帰するという教訓が少なくない。

 百年前の中国は、かつての康煕帝や乾隆帝の世の栄光もあり、旧来の制度を恪守したために国の強化と維新の歴史的チャンスを逃した。

 国際的な経験では、1人当たりGDPが3000~1万ドル(約28~94万円)の段階は中所得国から中等先進国へと邁進するチャンス期である一方、問題が顕在化する時期でもある。
 この段階では経済のバランスが崩れやすく、社会の秩序が失われやすく、心のバランスが失われやすい。
 一言で言えば、歩みを過ちやすく、チャンスを失いやすい。

 前人の失敗は後人の教訓であり、忘れてはならない。
 「数歩の距離」とはいえ、歩行は困難だ。
 うまく歩めないのは惜しいし、うまく歩むのは容易でない。
 うまく歩めば、中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現できる。

 夢は人々を高ぶらせる。
 足取りはなおさらに着実なものであるべきだ。
 中国の夢を実現するには中国の道を歩み、中国の特色ある社会主義の道への自信、理論への自信、制度への自信を深めなければならない。
 中国の夢を実現するには中国精神を発揚し、一致団結の精神の絆、自彊不息の精神の原動力を強めなければならない。
 中国の夢を実現するには13億人の知恵と力を集めて打ち負かすことのできない中国の力にし、しっかりと人民に頼って、たゆまず人民に幸福をもたらさなければならない。

(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)



レコードチャイナ 配信日時:2013年3月25日 6時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70519&type=0

中国の経済成長が徐々に変化、ルイスのターニングポイント迎える―香港紙

 2013年3月19日、環球時報によると、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは18日、中国の労働力が変化しつつあると伝えた。
 国内求心力を高め、国際環境が安定すれば、
 中国経済は今後数年は優勢を維持できる可能性が高いが、
 成長の質が変化しているという。

 記事は、農村部の余剰労働力が工業化の過程で不足に転じる「ルイスのターニングポイント」を中国経済が迎えていると指摘。
 同様の指摘は2000年代に入ってすぐ出ていたが、全国的な規模には至っていなかった。
 しかし、現在の中国は過半数の人口が都市部にあり、出生率の低下や高齢化も進んでいる。

 中国政府は今回の国務院機構改革で、これまで国家人口・計画出産委員会が担ってきた人口政策研究・策定機能を国家発展改革委員会に移し、出産や定年退職年齢の引き上げを奨励して労働人口比率を高めようとしているが、
 人口構成に変化を生じさせるには時間を要するだろう。


 「国内求心力を高め、国際環境が安定すれば、」
 という条件づきで
 「中国経済は今後数年は優勢を維持できる可能性が高い」
 としている。
 ではもし、
 「社会不満鬱積により国内求心力が弱まり、
 国際環境がいまのように不安定のまま推移すると」
 どうなるのだろう。
 中国経済が黄昏ていく可能性が大きいということになってしまう。
 「人口構成に変化を生じさせるには時間を要する」なら、
 ますます、見通しは暗くなってくる。


サーチナニュース 2013/03/23(土) 13:36
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0323&f=national_0323_029.shtml

粉ミルクの安全すら保証できず尖閣を守れるか?=中国版ツイッター

  中国版ツイッター・微博の上海話播報新聞(アカウント名)さんが、中国に対する日本人によるコメントが秀逸すぎると紹介したところ、中国人ネットユーザーが次々にリツイートすると同時に、多くのコメントが寄せられた。

  上海話播報新聞さんは、日本人が中国について述べたコメントが「非常に風刺が効いている」と評価。
 それは
 「中国の若者は、自分の仕事、家、権利、自由、食品の安全、生活環境、それに子どもが飲むミルクの安全性すら保証できないのに、尖閣諸島(中国名:釣魚島)を守りたいなんて、バカげている」
というものだ。

  これに対して
●.「そのとおりだ」、
●.「これが事実だな」
●.「よく言った。間違いない。
 脳がいかれちまっているんだ」、
●.「ハハハ! 理に適っているな。
 何も守れてないよ」
など、同意するコメントが大半を占めた。
 また、
●.「外国人が俺たちの心の声を代弁してくれたよ」
というユーザーもいた。

  しかし、
●.「日本人も同じだろ」、
●.「日本は、ほとんどの産業が低迷しているなかでAV産業だけは成長し続ける民族ですよね」、
●.「小日本は自分の国すら守れないのに、中国人のことを言う資格はない」
など、精一杯の反論が寄せられた。

  だが、多くは中国国内に問題が山積していることを認識する意見で
●.「これが中国的特色ですから」、
●.「釣魚島と俺たち庶民にはこれっぽっちも関係ない。
 釣魚島を心配する暇なんてないんだよ!」
などのコメントがあったが、実に現実的な意見だ。

  日本も中国も国内にさまざまな問題を抱えていることは同じだが、中国社会のほうが日本より大きな歪みを抱えているといえるだろう。
 輸出主導の経済構造から内需主導への転換、拡大を続ける貧富の差、高騰を続ける不動産価格、言論統制、環境汚染など、挙げればキリがないほどだ。

  ドイツメディアによれば、中国の富裕層はさまざまな手段を駆使して財産を海外へ移転させており、
 10年間で中国から海外へ不法に流出した資産は計18兆7000億元(約260兆円)に達した
という。

  現在、中国人富裕層の半数近くが他国への移民を計画していると言われる。
 特に人気なのはカナダ、米国、オーストラリア、ニュージーランドなどだ。
 移民できる中国人にとっては、中国国籍や中国人としての誇りよりも、
 自分自身の人生のほうがより重要である
ということであろう。





【中国はどこへむかうのか】


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