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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月21日 16時8分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70513&type=0
習国家主席ロシア訪問のテーマはエネルギー資源の確保、
日本との競合は心配無用―中国メディア
2013年3月20日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が22日からロシアを訪問することに関し、中国国際問題研究所の郭憲綱(グオ・シエンガン)副所長は、ロシアのエネルギー資源は非常に豊富であり、中国と日本の奪い合いを心配する必要はなく、いずれのニーズも満足させることができるだろうとの見方を示した。中国新聞社が伝えた。
習近平国家主席のロシア訪問について、郭副所長は
「中国とロシアの関係を新たな段階へ押し上げ、地域だけでなく、世界的な平和と安定にも大きなメリットがある」
との見解を示した。
政治分野に関しては、中国とロシアは国際問題に関する観点や立場の多くで一致していると指摘。
経済分野については、
「両大国の経済的な補完性は強い。
中国はロシアに対して電気・機械設備製品や軽工業製品、農作物を輸出し、ロシアはエネルギー資源などを提供できる。
最近数年の両国の貿易分野における発展は著しく、昨年は800億ドル(約7兆6800億円)を突破し、来年には1000億ドル(約9兆6000億円)を超えると予想されている」
と話した。
また、一部で日本との競合が心配されているエネルギー資源の確保については、
「ロシアの石油や天然ガス資源は非常に豊富であり、日本と中国のニーズを十分満たすことができる」
とし、さらに、中央アジア諸国の天然ガスの輸出が徐々に拡大し、中国へのエネルギー供給元が多様化していると補足した。
一方、ロシアから見ると、エネルギー資源の輸出はロシア経済にとって非常に重要であり、ここ数年のエネルギー価格の上昇がロシア経済とロシア国民にとって非常に大きな作用を及ぼしてきた。
郭副所長は
「中国の天然ガスに対するニーズは日々大きくなっており、ロシアは天然ガスの輸出市場について心配する必要はまったくない」
と話し、
「中国とロシアのエネルギー分野での協力の必要性はますます強くなっており、両国首脳間で天然ガス供給に関する具体的な話し合いが持たれるだろう」
と分析した。
また、宇宙開発や原子力エネルギー分野の協力に関しても両国首脳間で話し合いが行われるだろうとの見方を示した。
』
中国はロシアと組んで日本封じ込めをしたいだろうが、ロシアにはその意図はない。
ロシアにとって中国の急激な発展は脅威であり、地面で国境を接している関係で恐怖でもある。
そこで日本を使って中国の抑えていこうとするだろう。
誰でもその程度のことは考える。
よって、ロシアは中国の挑発には乗らないし、日本と敵対することもない。
うまく両者を噛みあわせていくというのがロシアのキャリアに富んだ外交手腕であろう。
日本としてはエネルギーをある地域にかたよって依存することに非常に警戒心をもっている。
それは日本がエネルギーのすべてを輸入にたよっているからである。
よって、ロシアのエネルギーに過度に依存することは避ける方向で動いていくことになる。
ロシアとすれば、日本にもっと売り込みたいところであろうがそうはならない。
ヨーロッパ全土にはまんべんなくロシアの天然ガスパイプラインが浸透している。
中国はそういうパイプラインを受け入れるであろうか。
日本は島国のため、パイプラインではなく、タンカーかLPG船で運ばれてくる。
それだちょうどエネルギーの抑制手段になっている。
でもこの記事、わざわざ
「日本との競合は心配無用」
と気を使っている。
あの、傲慢と恫喝で有名な中国が、である。
何か薄ら寒さを感じるのだが。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月22日 10時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70548&type=0
中国、習近平式の「大国外交」始動―海外メディア
2013年3月21日、中国の習近平国家主席が3月22日から、就任後初めての外遊として、ロシア、タンザニア、南アフリカ、コンゴ共和国を公式訪問することがわかった。
中国はすでに新指導部の外交路線を「大国外交」と定め、外交政策の再編を始めており、「習近平式外交」を推し進めている。
参考消息(電子版)が伝えた。
韓国「朝鮮日報」電子版3月20日の記事は、北京外交筋から得た情報を引用し、中国当局が学界やシンクタンクの意見を集約し、
米中関係を中心とする習近平式の「大国外交」の確立
を目指していると伝えた。
中国が構想している「大国外交」とは、周辺国との関係や経済関係を中心としたこれまでの外交路線から脱却し、
世界を基盤とした中国の国益を追求し、国際社会の義務を忠実に果たしていくことを柱とするものである。
復旦大学国際関係学院の副院長は「これまでも国際情勢の多極化、国際関係の民主化を強調してきたが、今は世界で何が起きても全ての国が中国に注目する時代で、国際的責任を果たすことが求められている」との見方を示した。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」電子版19日付の記事は
「中国は今や世界2位の経済大国であり、10年後にはアメリカを超える可能性もある
。故に、中国はより一層威圧的な態度で力と自信を振りかざすことができる」
と伝えた。
また、中東地域での中国の影響力には警戒が必要であると記事は指摘する。
アメリカは、イラク撤退や国防省の予算削減の影響が出始めたことで、中東での影響力が徐々に弱まっている。
一方、中国の同地域における存在感は高まる一方で、既にサウジアラビア産石油の最大の顧客となっており、イランや他の湾岸諸国のエネルギー資源にも大きな関心を寄せている。
戦略的な利益を考慮し、中国は今後、同地域の政治情勢に一段と進んで関与する可能性がある。
また、習国家主席が最初の訪問国にロシアを選んだのは、自身の在任中の外交政策は中露の全面的な戦略的パートナーシップの発展を優先するとの意思表示であり、その後にタンザニア、南アフリカ、コンゴの3カ国を訪れることで、中・アフリカ関係の発展を重要視していることを強調する狙いがあるとの見方もある。
』
遠くに行きたい。
遠くにいくことでまだ中国の実行力が弱まっていないことを確かめたい、そんな願望のようである。
南米がアメリカの裏庭であるように、アフリカはヨーロッパの裏庭である。
少々持て余し気味であったがそこへ、中国がやってきた。
主に資源開発だが経済的潤いをアフリカにもたらそうとしている。
ユーロッパとしては経済事情だけなら中国の進出は大歓迎である。
大枚のお金をつぎ込んで開発してくれるのだから、こんなグッドなことはない。
だがしかし、もしそれが政治に転化したらどうなるか。
ヨーロッパはそれを見過ごさない。
果たして、習近平に政治的意図があるか、ヨーロッパは注意深く見守っている。
セオリーなら「脇を固める」というのが常套。
それを遠くに絆を求めようとするのは、戦国策にはあるが通常はやらない。
ということはいわゆる新興国の「大国外交」とやらで慢心してしまったのか、
それとも周辺国など屁とも思っていないという余裕か。
あるいは四面楚歌に陥って、周辺に友好国を持てなくなったということか。
確かにそれは考えられる。
完全な味方はパキスタンのみ。
経済的友好国は韓国で、この2国のみが信頼のおける同胞ということになる。
一方、日本は積極的にこまめに周辺国を懐柔して回っている。
さあて、その結果はどうでるのか。
戦国策ならぬ「世界外交戦略策」をみているようだ。
この日本と中国の外交戦は,実に面白い。
おそらく、未来の外交歴史書に大きなスペースで語られることだろう。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月22日 23時42分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70579&type=0
中国外交の新たな「暗号」を解読する―中国国際問題専門家
013年3月22日、人民日報海外版コラム・望海楼は、同紙の特約論説員で中国国際問題研究所の阮宗沢(ルワン・ゾンザー)副所長が書いた中国の外交に関する文章を掲載した。
習近平(シー・ジンピン)国家主席は22日、ロシア、タンザニア、南アフリカ、コンゴ共和国を歴訪するため北京から出発した。
ダーバンで行われるBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)首脳会議にも出席する。
中国の新指導者による外交のスタートであり、すべて深い意味を持つ。
中国の新しい最高指導者の初のお目見えは大いに注目され、各国共にここから中国の大外交の「暗号」を探りだそうとしている。
今回の外遊は中国周辺からスタートし、遥か遠くのアフリカ大陸へというルートをたどる。
中国と大国、中国と周辺国、中国と途上国、および多国間外交の全方位的舞台が突き固められ、築かれる。
中国の国際的視野とグローバルな度量が示され、立体外交の縦糸と横糸が編まれ、中国の夢の一段と広大な国際的空間に目が向けられる。
良き隣人をつくる。
ロシアは大国であり周辺国であるという二重の属性を備え、中国外交において独特な地位を占める。
互いに最大の隣国であり戦略的拠り所であることから、中露接近の原動力は両国自身の発展上の必要に端を発する部分が大きい。
両国の協力は多大な潜在力を備える。投資、エネルギー、ハイテク、イノベーション分野は特にそうだ。
中国は現在ロシアを主たる供給側として、北東方向のエネルギー輸入の戦略的要路を築いている。
両国共に相手国の発展をチャンスと見なし、中露戦略的協力パートナーシップをたゆまず拡充し、その水準をたゆまず引き上げている。
良き兄弟を育てる。
アフリカは途上国が最も集中する大陸であり、中国・アフリカ関係には長い歴史がある。
アフリカの少なからぬ国々は中国の政治、外交、経済建設における長年来の古い友人でもある。
中国の新しい国家主席が初の外遊先にアフリカを選んだことは、中国がアフリカと中国・アフリカ関係の未来への自信に満ちていることを物語っている。
今回の訪問では
「中国は過去も未来もアフリカの信頼できる友人、誠実なパートナーであり、中国とアフリカの厚い友情は歴史の試練に耐えられる」
とのメッセージが伝えられる。
良きパートナーを運営する。
2011年に中国が三亜でBRICSサミットを主催した際、南アフリカが初めて招待され、BRICSの枠組みに「アフリカの星」の輝きが加わった。
BRICSは陸地面積で世界全体の26%を占め、人口で42%を占め、GDPで20%を占め、貿易額で15%を占め。
BRICS開発銀行、外貨準備プール、商工業理事会、シンクタンク理事会の設立といった事が今回の会議の重点となるかもしれない。
これは世界経済の成長の牽引、世界経済ガバナンスの整備、世界の多極化と国際関係の民主化の促進におけるBRICSの作用と影響力を高める上でプラスだ。
BRICS、上海協力機構、G20はいずれも中国が創設に参加した重要な国際的枠組みであり、中国が主に力を借りる多国間プラットフォームである。
これらは中国と世界との関係を拡大し、形作る上で特殊な意義を大いに持つ。
中国の指導者はダーバンサミットの契機を十分に活用し、サミットに出席するインドやブラジルの指導者との交流や働きかけを強化し、団結、協力、ウィンウィンというBRICSの積極的なメッセージを国際社会に発信する。
中国は全方位的な開放と協力の外交を遂行しており、相互尊重と平等互恵を基礎に、世界の全ての国々との関係を発展させることを望んでいる。
これについて国際社会は大いに安心して良い。
習主席は今月19日に米大統領特使のルー財務長官と会談した際
「中米関係は緊密に結びつき、利益が融合している。
中米関係の本質は互恵・ウィンウィンだ。互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、配慮し、溝を適切に処理して、中米協力パートナーシップの構築に共に努力し、新しいタイプの大国間関係の道を歩むべきだ」
と強調した。
このほか注目されるのは、ファーストレディーの彭麗媛(ポン・リーユエン)夫人が習主席の外遊に同行し、魅力ある「夫人外交」を積極的に繰り広げることだ。
これは中国の新外交絵巻に女性らしい優美さを添えることになる。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月22日 16時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70571&type=0
中国の新外交チーム、重点は日本と米国―海外メディア
2013年3月22日、人民日報(電子版)は、中国外交の局面に国際社会が注目しているとし、海外メディアの報道を伝えた。
■ボイス・オブ・アメリカ(VOA)ウェブサイト(17日付)
中国の全人代は今月16日、王毅(ワン・イー)元駐日大使の新外交部長(外相)就任に同意した。
日中関係緊張の正念場で中国政府の打ったこの一手が、その外交政策の全体局面をどう反映するものなのかに、国際社会は揃って注目している。
また、前任の楊潔●(ヤン・ジエチー、●=竹かんむりに褫のつくり)氏は16日の全人代会議で副総理級の国務委員に昇格した。このため楊、王両氏は「中国外交の新チーム」と呼ばれている。
■「中国外交の新陣容が固まる、重点は日米か」―韓国紙・朝鮮日報(18日付)
第12期全人代第1回会議は今月16日に人民大会堂で全体会議を開き、副総理、国務委員、各部長を決定した。
「米国通」の楊潔●前外交部長が国務委員に昇格し、「日本通」の王毅氏が外交部長に昇格した。
習近平(シー・ジンピン)政権初の外交陣容が正式に姿を現わした。
北京のある外交筋は今月17日「楊、王両氏を外交陣容の両翼に引き上げたことは、中国外交の重心が米国と日本であることを物語っている」と述べた。
■「中国が新チームを任命、アジアでの地位を確保し、米国との競争に向き合う」―米紙ニューヨーク・タイムズ(16日付)
中国が土曜日(16日)に新たな外交政策チームを発表した。
そのメンバーの経歴から見て、中国政府はアジアにおける中核的地位を固めることを重点的に重視するだろう。
中国政府はそれがしかるべき地位だと考えている。
一方、オバマ政権はこの地域への軍事力配備を増やすと表明している。
このチームには外交担当の国務委員と新外交部長が含まれる。
前者は米国に対してしばしば強硬路線を取り、後者は日本、台湾、朝鮮問題に専念してきた。
このチームの陣容は中国軍の力と影響力を欠くが、彼ら高官はエスカレートし続けるアジアでの米中競争の中で勇敢に戦い、中国政府側の事を管理し、習近平主席の政策決定を貫徹するだろう。
ホワイトハウスは先週、軍事費を削減されても、「戦略の重心」のアジアへのリバランス戦略は継続すると表明した。
中国はこの政策を、その経済・軍事発展を抑え込むものと解釈している。
人民大会堂での発表によると、楊潔●部長は離任後に公務委員に昇格し、中国で最高レベルの外交官となる。
外交部長在任中、楊氏は米国に対してしばしば強硬路線を取った。
新ポストに就く前に、楊氏は「ワシントンはアジア太平洋諸国間の協議における役割を減らすべきだ」と指摘した。
楊氏は今月9日の記者会見で「アジア太平洋の事は域内諸国が相談して行うべきだ」と述べた。
アジアの外交官はこれを、米国は手出しを控えるべきという意味だと解釈した。
王毅新外交部長はアジアでの経験が豊富な外交官で、2004年から2007年にかけて駐日大使を務めた。
最近まで国務院台湾弁公室主任を務めていた王氏は米国とのつきあいの経験はあまり多くない。
だがブッシュ政権時に北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議を主宰していたことから、米高官は王氏をある程度理解している。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)
』
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月30日 8時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70803&type=0
アフリカ進出を加速する中国資本、関係各国は悲喜こもごも―英メディア
2013年3月26日、英フィナンシャル・タイムズ中国語サイトによると、アフリカ諸国は経済活性化を図って中国資本の招致を積極的に行っているが、現地の人々は進出を深める中国資本に不満を募らせている。
レソト人の不満の対象は国が強く後押ししている中国の大型国有企業ではなく、家族ごと移り住んで起業しているような商店や雑貨店、衣類店などで、現在では首都・マセルの至る所に店を構えており、市内繁華街から地方まで中国人の経営する店が目に入らない場所はないほどだという。
人口わずか200万人の小国にとって多数の中国人の存在は人々から不満と困惑の対象となっている。
中国の新指導者・習近平(シー・ジンピン)国家主席はBRICS(新興5カ国)首脳会議に出席するため南アフリカを訪れているが、こうした問題が議題となる可能性もある。
レソトのトーマス・タバネ首相は政府が中国と「両国経済協力の新時代を開拓する努力をする」方向で協議を行っているものの、現在の状況に双方が頭を悩ましていることを明かしている。
同様の不満と困惑を抱える人はレソト以外のアフリカ全体の国々に広がっている。
中国がアフリカから原材料を輸入し、その原材料で製造した安価な製品をアフリカに輸出することで貿易不均衡が生まれていることが問題となっているが、かつて援助してくれた欧米諸国が景気低迷している現在、中国と安定した関係を築くことが経済的な利益をもたらすことは確かで、アフリカ諸国は中国マネーに悲喜こもごもの状態となっているという。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月23日 19時31分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70594&type=0
中国が中欧諸国との軍事協力を模索―香港メディア
2013年3月21日、香港のニュースサイト、アジア・タイムズ・オンラインは、
「中国が中欧で軍事パートナーを探している」
と題した記事を掲載した。
22日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。
中国が中欧諸国に対する軍事外交を活発化させている。
梁光烈(リアン・グアンリエ)国防部長(当時)は昨年5月にラトビア、ポーランドを訪問したのに続いて、今年1月にはスロベニア、マケドニア、ウクライナを訪問した。
これらの歴訪の目的は、各国との軍事協力関係を発展もしくは構築することにある。
なぜ中国はこれほど中欧国家との軍事協力に意欲的なのか。
これらの国はすべて旧共産主義国であり、ポーランド、ラトビア、スロベニアは北大西洋条約機構(NATO)とEUの加盟国でもある。
中国がEUとNATOをけん制するための強固なてこを求めていると解釈するのがより現実的だろう。
EUの働きかけにもかかわらず中国は依然、EUを一つの地域統合体と見なすことを拒否し、加盟国と個別に協定を結んでいる。
中でも貿易額が多いのがドイツ、フランスである。
フランスは多年にわたり、数百万ドルの利潤を得る機会を得るため、EUの対中武器禁輸措置の解除を試みてきた。
ポーランドやウクライナにとっても事情は同様である。
また、ポーランドの軍事産業が持つ、ハイテク分野における有効、簡便、廉価なソリューションは、中国の軍部にとって極めて魅力的だ。
問題は、中国が提供する条件が、これらの中欧諸国にとって魅力的かどうかだが、答えは中国にあまり有利とは言えない。
その最大の要因は、中欧における中国のイメージが
「現地の産業に打撃を与える安い輸入品の製造国
」だからだ。
多くの政策決定者にとって、中国との経済協力という提案は興味を引いても、軍事協力というのはいささか唐突に映り、真剣に検討するのは難しい。
だが、こうした状況も変わりつつある。
』
アフリカの次は東欧が中国のターゲット。
足元よりも、遠くと手を結びたいという意識の現われか。
【中国はどこへむかうのか】
_
と気を使っている。
あの、傲慢と恫喝で有名な中国が、である。
何か薄ら寒さを感じるのだが。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月22日 10時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70548&type=0
中国、習近平式の「大国外交」始動―海外メディア
2013年3月21日、中国の習近平国家主席が3月22日から、就任後初めての外遊として、ロシア、タンザニア、南アフリカ、コンゴ共和国を公式訪問することがわかった。
中国はすでに新指導部の外交路線を「大国外交」と定め、外交政策の再編を始めており、「習近平式外交」を推し進めている。
参考消息(電子版)が伝えた。
韓国「朝鮮日報」電子版3月20日の記事は、北京外交筋から得た情報を引用し、中国当局が学界やシンクタンクの意見を集約し、
米中関係を中心とする習近平式の「大国外交」の確立
を目指していると伝えた。
中国が構想している「大国外交」とは、周辺国との関係や経済関係を中心としたこれまでの外交路線から脱却し、
世界を基盤とした中国の国益を追求し、国際社会の義務を忠実に果たしていくことを柱とするものである。
復旦大学国際関係学院の副院長は「これまでも国際情勢の多極化、国際関係の民主化を強調してきたが、今は世界で何が起きても全ての国が中国に注目する時代で、国際的責任を果たすことが求められている」との見方を示した。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」電子版19日付の記事は
「中国は今や世界2位の経済大国であり、10年後にはアメリカを超える可能性もある
。故に、中国はより一層威圧的な態度で力と自信を振りかざすことができる」
と伝えた。
また、中東地域での中国の影響力には警戒が必要であると記事は指摘する。
アメリカは、イラク撤退や国防省の予算削減の影響が出始めたことで、中東での影響力が徐々に弱まっている。
一方、中国の同地域における存在感は高まる一方で、既にサウジアラビア産石油の最大の顧客となっており、イランや他の湾岸諸国のエネルギー資源にも大きな関心を寄せている。
戦略的な利益を考慮し、中国は今後、同地域の政治情勢に一段と進んで関与する可能性がある。
また、習国家主席が最初の訪問国にロシアを選んだのは、自身の在任中の外交政策は中露の全面的な戦略的パートナーシップの発展を優先するとの意思表示であり、その後にタンザニア、南アフリカ、コンゴの3カ国を訪れることで、中・アフリカ関係の発展を重要視していることを強調する狙いがあるとの見方もある。
』
ロシアはわかるのだが、アフリカ訪問がなぜ「大国外交」になる。
崩れようとしている足元を見たくない、そんな気分が感じられてくる。遠くに行きたい。
遠くにいくことでまだ中国の実行力が弱まっていないことを確かめたい、そんな願望のようである。
南米がアメリカの裏庭であるように、アフリカはヨーロッパの裏庭である。
少々持て余し気味であったがそこへ、中国がやってきた。
主に資源開発だが経済的潤いをアフリカにもたらそうとしている。
ユーロッパとしては経済事情だけなら中国の進出は大歓迎である。
大枚のお金をつぎ込んで開発してくれるのだから、こんなグッドなことはない。
だがしかし、もしそれが政治に転化したらどうなるか。
ヨーロッパはそれを見過ごさない。
果たして、習近平に政治的意図があるか、ヨーロッパは注意深く見守っている。
セオリーなら「脇を固める」というのが常套。
それを遠くに絆を求めようとするのは、戦国策にはあるが通常はやらない。
ということはいわゆる新興国の「大国外交」とやらで慢心してしまったのか、
それとも周辺国など屁とも思っていないという余裕か。
あるいは四面楚歌に陥って、周辺に友好国を持てなくなったということか。
確かにそれは考えられる。
完全な味方はパキスタンのみ。
経済的友好国は韓国で、この2国のみが信頼のおける同胞ということになる。
一方、日本は積極的にこまめに周辺国を懐柔して回っている。
さあて、その結果はどうでるのか。
戦国策ならぬ「世界外交戦略策」をみているようだ。
この日本と中国の外交戦は,実に面白い。
おそらく、未来の外交歴史書に大きなスペースで語られることだろう。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月22日 23時42分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70579&type=0
中国外交の新たな「暗号」を解読する―中国国際問題専門家
013年3月22日、人民日報海外版コラム・望海楼は、同紙の特約論説員で中国国際問題研究所の阮宗沢(ルワン・ゾンザー)副所長が書いた中国の外交に関する文章を掲載した。
習近平(シー・ジンピン)国家主席は22日、ロシア、タンザニア、南アフリカ、コンゴ共和国を歴訪するため北京から出発した。
ダーバンで行われるBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)首脳会議にも出席する。
中国の新指導者による外交のスタートであり、すべて深い意味を持つ。
中国の新しい最高指導者の初のお目見えは大いに注目され、各国共にここから中国の大外交の「暗号」を探りだそうとしている。
今回の外遊は中国周辺からスタートし、遥か遠くのアフリカ大陸へというルートをたどる。
中国と大国、中国と周辺国、中国と途上国、および多国間外交の全方位的舞台が突き固められ、築かれる。
中国の国際的視野とグローバルな度量が示され、立体外交の縦糸と横糸が編まれ、中国の夢の一段と広大な国際的空間に目が向けられる。
良き隣人をつくる。
ロシアは大国であり周辺国であるという二重の属性を備え、中国外交において独特な地位を占める。
互いに最大の隣国であり戦略的拠り所であることから、中露接近の原動力は両国自身の発展上の必要に端を発する部分が大きい。
両国の協力は多大な潜在力を備える。投資、エネルギー、ハイテク、イノベーション分野は特にそうだ。
中国は現在ロシアを主たる供給側として、北東方向のエネルギー輸入の戦略的要路を築いている。
両国共に相手国の発展をチャンスと見なし、中露戦略的協力パートナーシップをたゆまず拡充し、その水準をたゆまず引き上げている。
良き兄弟を育てる。
アフリカは途上国が最も集中する大陸であり、中国・アフリカ関係には長い歴史がある。
アフリカの少なからぬ国々は中国の政治、外交、経済建設における長年来の古い友人でもある。
中国の新しい国家主席が初の外遊先にアフリカを選んだことは、中国がアフリカと中国・アフリカ関係の未来への自信に満ちていることを物語っている。
今回の訪問では
「中国は過去も未来もアフリカの信頼できる友人、誠実なパートナーであり、中国とアフリカの厚い友情は歴史の試練に耐えられる」
とのメッセージが伝えられる。
良きパートナーを運営する。
2011年に中国が三亜でBRICSサミットを主催した際、南アフリカが初めて招待され、BRICSの枠組みに「アフリカの星」の輝きが加わった。
BRICSは陸地面積で世界全体の26%を占め、人口で42%を占め、GDPで20%を占め、貿易額で15%を占め。
BRICS開発銀行、外貨準備プール、商工業理事会、シンクタンク理事会の設立といった事が今回の会議の重点となるかもしれない。
これは世界経済の成長の牽引、世界経済ガバナンスの整備、世界の多極化と国際関係の民主化の促進におけるBRICSの作用と影響力を高める上でプラスだ。
BRICS、上海協力機構、G20はいずれも中国が創設に参加した重要な国際的枠組みであり、中国が主に力を借りる多国間プラットフォームである。
これらは中国と世界との関係を拡大し、形作る上で特殊な意義を大いに持つ。
中国の指導者はダーバンサミットの契機を十分に活用し、サミットに出席するインドやブラジルの指導者との交流や働きかけを強化し、団結、協力、ウィンウィンというBRICSの積極的なメッセージを国際社会に発信する。
中国は全方位的な開放と協力の外交を遂行しており、相互尊重と平等互恵を基礎に、世界の全ての国々との関係を発展させることを望んでいる。
これについて国際社会は大いに安心して良い。
習主席は今月19日に米大統領特使のルー財務長官と会談した際
「中米関係は緊密に結びつき、利益が融合している。
中米関係の本質は互恵・ウィンウィンだ。互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、配慮し、溝を適切に処理して、中米協力パートナーシップの構築に共に努力し、新しいタイプの大国間関係の道を歩むべきだ」
と強調した。
このほか注目されるのは、ファーストレディーの彭麗媛(ポン・リーユエン)夫人が習主席の外遊に同行し、魅力ある「夫人外交」を積極的に繰り広げることだ。
これは中国の新外交絵巻に女性らしい優美さを添えることになる。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)
』
内容的には「作文」であり、読むに値するものはない。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月22日 16時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70571&type=0
中国の新外交チーム、重点は日本と米国―海外メディア
2013年3月22日、人民日報(電子版)は、中国外交の局面に国際社会が注目しているとし、海外メディアの報道を伝えた。
■ボイス・オブ・アメリカ(VOA)ウェブサイト(17日付)
中国の全人代は今月16日、王毅(ワン・イー)元駐日大使の新外交部長(外相)就任に同意した。
日中関係緊張の正念場で中国政府の打ったこの一手が、その外交政策の全体局面をどう反映するものなのかに、国際社会は揃って注目している。
また、前任の楊潔●(ヤン・ジエチー、●=竹かんむりに褫のつくり)氏は16日の全人代会議で副総理級の国務委員に昇格した。このため楊、王両氏は「中国外交の新チーム」と呼ばれている。
■「中国外交の新陣容が固まる、重点は日米か」―韓国紙・朝鮮日報(18日付)
第12期全人代第1回会議は今月16日に人民大会堂で全体会議を開き、副総理、国務委員、各部長を決定した。
「米国通」の楊潔●前外交部長が国務委員に昇格し、「日本通」の王毅氏が外交部長に昇格した。
習近平(シー・ジンピン)政権初の外交陣容が正式に姿を現わした。
北京のある外交筋は今月17日「楊、王両氏を外交陣容の両翼に引き上げたことは、中国外交の重心が米国と日本であることを物語っている」と述べた。
■「中国が新チームを任命、アジアでの地位を確保し、米国との競争に向き合う」―米紙ニューヨーク・タイムズ(16日付)
中国が土曜日(16日)に新たな外交政策チームを発表した。
そのメンバーの経歴から見て、中国政府はアジアにおける中核的地位を固めることを重点的に重視するだろう。
中国政府はそれがしかるべき地位だと考えている。
一方、オバマ政権はこの地域への軍事力配備を増やすと表明している。
このチームには外交担当の国務委員と新外交部長が含まれる。
前者は米国に対してしばしば強硬路線を取り、後者は日本、台湾、朝鮮問題に専念してきた。
このチームの陣容は中国軍の力と影響力を欠くが、彼ら高官はエスカレートし続けるアジアでの米中競争の中で勇敢に戦い、中国政府側の事を管理し、習近平主席の政策決定を貫徹するだろう。
ホワイトハウスは先週、軍事費を削減されても、「戦略の重心」のアジアへのリバランス戦略は継続すると表明した。
中国はこの政策を、その経済・軍事発展を抑え込むものと解釈している。
人民大会堂での発表によると、楊潔●部長は離任後に公務委員に昇格し、中国で最高レベルの外交官となる。
外交部長在任中、楊氏は米国に対してしばしば強硬路線を取った。
新ポストに就く前に、楊氏は「ワシントンはアジア太平洋諸国間の協議における役割を減らすべきだ」と指摘した。
楊氏は今月9日の記者会見で「アジア太平洋の事は域内諸国が相談して行うべきだ」と述べた。
アジアの外交官はこれを、米国は手出しを控えるべきという意味だと解釈した。
王毅新外交部長はアジアでの経験が豊富な外交官で、2004年から2007年にかけて駐日大使を務めた。
最近まで国務院台湾弁公室主任を務めていた王氏は米国とのつきあいの経験はあまり多くない。
だがブッシュ政権時に北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議を主宰していたことから、米高官は王氏をある程度理解している。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月30日 8時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70803&type=0
アフリカ進出を加速する中国資本、関係各国は悲喜こもごも―英メディア
2013年3月26日、英フィナンシャル・タイムズ中国語サイトによると、アフリカ諸国は経済活性化を図って中国資本の招致を積極的に行っているが、現地の人々は進出を深める中国資本に不満を募らせている。
レソト人の不満の対象は国が強く後押ししている中国の大型国有企業ではなく、家族ごと移り住んで起業しているような商店や雑貨店、衣類店などで、現在では首都・マセルの至る所に店を構えており、市内繁華街から地方まで中国人の経営する店が目に入らない場所はないほどだという。
人口わずか200万人の小国にとって多数の中国人の存在は人々から不満と困惑の対象となっている。
中国の新指導者・習近平(シー・ジンピン)国家主席はBRICS(新興5カ国)首脳会議に出席するため南アフリカを訪れているが、こうした問題が議題となる可能性もある。
レソトのトーマス・タバネ首相は政府が中国と「両国経済協力の新時代を開拓する努力をする」方向で協議を行っているものの、現在の状況に双方が頭を悩ましていることを明かしている。
同様の不満と困惑を抱える人はレソト以外のアフリカ全体の国々に広がっている。
中国がアフリカから原材料を輸入し、その原材料で製造した安価な製品をアフリカに輸出することで貿易不均衡が生まれていることが問題となっているが、かつて援助してくれた欧米諸国が景気低迷している現在、中国と安定した関係を築くことが経済的な利益をもたらすことは確かで、アフリカ諸国は中国マネーに悲喜こもごもの状態となっているという。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月23日 19時31分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70594&type=0
中国が中欧諸国との軍事協力を模索―香港メディア
2013年3月21日、香港のニュースサイト、アジア・タイムズ・オンラインは、
「中国が中欧で軍事パートナーを探している」
と題した記事を掲載した。
22日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。
中国が中欧諸国に対する軍事外交を活発化させている。
梁光烈(リアン・グアンリエ)国防部長(当時)は昨年5月にラトビア、ポーランドを訪問したのに続いて、今年1月にはスロベニア、マケドニア、ウクライナを訪問した。
これらの歴訪の目的は、各国との軍事協力関係を発展もしくは構築することにある。
なぜ中国はこれほど中欧国家との軍事協力に意欲的なのか。
これらの国はすべて旧共産主義国であり、ポーランド、ラトビア、スロベニアは北大西洋条約機構(NATO)とEUの加盟国でもある。
中国がEUとNATOをけん制するための強固なてこを求めていると解釈するのがより現実的だろう。
EUの働きかけにもかかわらず中国は依然、EUを一つの地域統合体と見なすことを拒否し、加盟国と個別に協定を結んでいる。
中でも貿易額が多いのがドイツ、フランスである。
フランスは多年にわたり、数百万ドルの利潤を得る機会を得るため、EUの対中武器禁輸措置の解除を試みてきた。
ポーランドやウクライナにとっても事情は同様である。
また、ポーランドの軍事産業が持つ、ハイテク分野における有効、簡便、廉価なソリューションは、中国の軍部にとって極めて魅力的だ。
問題は、中国が提供する条件が、これらの中欧諸国にとって魅力的かどうかだが、答えは中国にあまり有利とは言えない。
その最大の要因は、中欧における中国のイメージが
「現地の産業に打撃を与える安い輸入品の製造国
」だからだ。
多くの政策決定者にとって、中国との経済協力という提案は興味を引いても、軍事協力というのはいささか唐突に映り、真剣に検討するのは難しい。
だが、こうした状況も変わりつつある。
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アフリカの次は東欧が中国のターゲット。
足元よりも、遠くと手を結びたいという意識の現われか。
【中国はどこへむかうのか】
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