●18日、香港中評社は、日台漁業協議の予備会合をこのほど再開したことについて「台湾当局関係者は中華民族における歴史的罪人になった。中国、台湾の人民はともに台湾当局に失望している」と痛烈に批判した。写真は台湾の馬英九総統。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月20日 9時53分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70459&type=0
日台漁業協議再開、中国が痛烈批判「台湾当局は中華民族の歴史的罪人」―香港メディア
2013年3月18日、香港中評社は、
尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権問題解決で台湾の馬英九(マー・インジウ)総統が
「中国との連携はあり得ない」と表明し、
日台漁業協議の予備会合をこのほど再開したことについて
「台湾当局関係者は中華民族における歴史的罪人になった。
中国、台湾の人民はともに台湾当局に失望している」
と痛烈に批判した。
環球時報(電子版)が伝えた。
それによると、日台漁業協議の再開は、尖閣諸島における日本の違法な“国有化”と実質支配を黙認することだと指摘。
日本が漁業協議で台湾の要求をのみ、譲歩することは空想に過ぎないと主張。
最近の協議で日本は肝心な部分で譲っておらず、結局は台湾に不利になるとした。
また、台湾の駐日経済文化代表処の沈斯淳(シェン・スーチュン)代表が同14日、
「台日関係は良好だ。
文化、観光、青少年交流を進めて相互理解を深め、関係を一層緊密にしたい」
と語ったことや、台湾の王金平(ワン・ジンピン)立法院長が
「対日関係を重視する」
と述べたことは、
「かつて抗日戦争を戦った同士を傷付け、中華民族に対する最大の背信行為となる」
と厳しく非難した。
』
北朝鮮は噛みつくし、台湾はいうことを聞かないし、最近の中国は踏んだり蹴ったりである。
日本が明確に対中国の姿勢を顕わにしたため、
周辺国が中国のいうことに「はい、そうですか」とは簡単には納得しなくなってしまった。
中国の尖閣問題の失敗がもたらした影響である。
時間がたつに従って、ジワジワと中国不利の形成が作られつつある、そんな様相になってきている。
日本側からみると、精力的に育て上げた韓国が「中国が唯一の選択肢」と日本から離れいった今、では次に育てるのはどこか?ということになってきている。
これまで台湾は中国の一部という認識があったため、なかなか手を出しにくいところがあった。
なにか、事を起こしたくないし、中国からクレームを付けられたくないという、少々身構える国であった。
しかし、尖閣問題で明瞭に中国と決別した今、おおっぴらに胸襟を開けてもいい国となった。
つまり台湾は韓国の次にくる「日本にとって育て上げる国」の席につくことになったということである。
特に東日本大震災のときのズバ抜けた支援には日本国民が
「え!台湾が」
とオドロキ、台湾とはそういう国だったのか、と認識を根底から改めることになってしまったほどである。
台湾は日本にとって「感謝の国」になった。
こうなると、もはや中国の顔色をうかがいながら台湾と付き合う必要はまったくなくなり、
「台湾を一つの国として暗黙認知した形」
で接することができるようになった。
中国の尖閣問題の失敗がもたらしてくれた日本にとってのビッグプレゼントということであろう。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月21日 10時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70499&type=0
<尖閣問題>
日本の中台関係を引き裂く工作=在留外国人統計で「中国」と「台湾」を別建てに―台湾メディア
2013年3月20日、中国新聞網は記事
「日本の在留外国人数統計、台湾を単独項目に
=中台分裂、尖閣防衛の動きと批判される」
を掲載した。
18日、日本法務省入国管理局は2012年12月末時点の在留外国人数を発表した。
在留外国人は203万8159人。
国・地域別最多は
中国で65万3004人。以下、
韓国・朝鮮の53万42人、
フィリピンの20万3027人、
ブラジルの19万3571人、
ベトナムの5万2385人と続く。
注目は今回の統計より中国とは別に台湾という項目が設けられたこと。
台湾は2万2779人で国・地域別11位となっている。
台湾紙・旺報は中国と台湾を別項目にしたのは中台関係を引き裂き、尖閣問題で協力できないようにするためではないかと批判している。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月21日 5時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70493&type=0
<尖閣問題>台湾の民間団体漁船、17日夜に接続水域侵入―台湾メディア
●20日、尖閣諸島の領有権を主張する台湾の民間団体「中華保釣協会」は、所属する漁船団が同17日夜、台湾当局の目をかいくぐり、尖閣の接続水域を航行した後、台湾に戻っていたことを明らかにした。写真は尖閣の領有権を主張する台湾漁船。
尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する台湾の民間団体「中華保釣(尖閣防衛)協会」は
、所属する漁船団が同17日夜、台湾当局の目をかいくぐり、尖閣の接続水域を航行した後、台湾に戻っていたことを明らかにした。
中国新聞社(電子版)が伝えた。
同協会の黄定為(フアン・ディンウェイ)秘書長が同19日説明したところによると、漁船団は17日夜、尖閣諸島の接続水域にすきを突いて侵入。
日本の海上保安庁の巡視船に追尾させたという。
侵入の目的は“敵情視察”で、日本側にプレッシャーをかけることだと説明。
台湾の馬英九(マー・インジウ)政権が尖閣問題をめぐり、日本と水面下で交渉することを防ぐためだとした。
また同秘書長は、台湾漁船は接続水域に入っては逃げる“ヒット・アンド・ラン”戦術を用いると説明。
徐々に日本側に緊張を強いて疲れさせる方針を示した。
尖閣諸島南方海域は台湾に近いせいか、
大陸の海洋監視船も台湾の海岸巡防署(海上保安庁)の船舶も見当たらなかったという。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月22日 9時46分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70528&type=0
<尖閣問題>
正攻法の中国とゲリラの台湾
=暗黙の共闘で日米に対処せよ―米華字メディア
●21日、米華字メディア・多維ニュースは、尖閣諸島奪還に向けて着々と制度を整えている中国と、民間船による抗議活動が行われる台湾は、日米に対し相互に暗黙の了解で共闘できると伝えた。資料写真。
2013年3月21日、米華字メディア・多維ニュースは、
●. 尖閣諸島奪還に向けて着々と制度を整えている中国と、
●. 民間船による抗議活動が行われる台湾は、
日米に対し相互に暗黙の了解で共闘できると伝えた。
今年1月、尖閣諸島の領有権を主張する台湾の民間船「全家福」が、台湾当局から3カ月間の出港停止処分を受けた。
だが、抗議団体は漁船に紛れ込ませる形で 別の抗議船の派遣を続けており、あえて挑発的な行動を取ることで海上保安庁の疲弊を狙っているとされている。
台湾の民間人がゲリラ的に抗議活動を行っている一方、中国は正面から実力を見せつけている。
国家海洋局は今後海警局の名義で権益維持、法執行に従事することになるが、刑事の取り扱いや重火器の使用については今後明らかにされる見込みだ。
海軍の艦艇の増強も積極的に進められている。
中国が海洋権益の保護を全面的に推し進めているのに対し、台湾側は矢面に立たずにゲリラ的役割を果たし、中台が暗黙の了解のうちに少しずつ連携を進めればよいとする分析も存在する。
日本では、自衛隊の岩崎茂統合幕僚長とロックリア米太平洋軍司令官が、尖閣防衛の共同作戦を展開する計画であると報じられている。
報道によると、共同防衛計画は、有事の際に自衛隊と米軍が実施する具体的な作戦の実施要項を定めるもので、物資の輸送や緊急使用される施設の選定、負傷者を手当てする病院の指定などが含まれ、日米安保条約、自衛隊法、有事法、周辺事態法などに基づいて制定される。
また、中国海軍による自衛隊護衛艦へのレーダー照射問題を受け、日本への武力攻撃への発展を防ぐべく、日米は「相互協力計画」をまとめ上げることとなった。
これについてロシアラジオ局のボイス・オブ・ロシアは、ロシア科学アカデミー極東研究所のキスタノフ氏による以下のコメントを紹介した。
「徹底的な反中的手続きであることを、米国も日本も一切隠そうとしない。
以前の日米合同訓練は仮想的による無人島上陸の撃退を想定したものだったが、今回は具体的な敵の名前と島の名前を出している。軍事衝突が引き起こされる可能性がある」。
韓国・聯合ニュースは20日、日米が日本の特定の領土に攻撃が行われた場合の作戦計画を制定するのは初めてのことであり、「中国の武力的挑発の拡大」に対応するためのものであると伝えた。
これに関し、
「日米による中国封じ込めの加速とともに、大国の間に立たされている台湾は民族としての立場を堅守し、大義名分をわきまえた対応をするべきである。
眼前の利益のために台湾社会ないしは中華民族全体を破滅に引きずり込んではならない」
という指摘がされている。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月25日 19時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70661&type=0
<尖閣問題>台湾・馬総統の海上巡視、日本を避ける?―中国紙
●25日、環球時報は、尖閣諸島の領有権問題で、台湾の馬英九総統が巡視船で周辺海域を航行する予定について、「北部海域ではなく南部海域を選び、日本を避けようとしている」と指摘した。資料写真。
2013年3月25日、環球時報(電子版)は、尖閣諸島の領有権問題で、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統と江宜樺(ジアン・イーホア)行政院長が同30日、台湾の海岸巡防署(海上保安庁)の巡視船で周辺海域を航行する予定について、
「北部海域ではなく南部海域を選び、日本を避けようとしている」
と指摘した。
台湾・中国時報が24日伝えたところによると、馬総統と江院長は30日、新たに海上警備に投入される巡視船「新北艦」の配備記念式典に出席。
同艦にそろって乗り込み、海洋主権を改めて主張するとみられる。台湾総統府と外交部によると、今回の巡視予定について日本側からの抗議は来ていないという。
台湾当局は今回の式典で、尖閣をめぐる対日関係緩和に対する感触を確かめる一方、海洋主権を改めて示すとみられる。
一方、同紙によると、台湾の漁民の間には馬総統の手法を「弱腰だ」と非難する声が出ている。
台湾東部・宜蘭の漁業関係者の1人は
「馬総統は口だけだ。尖閣周辺は昔から我々の漁場だった。
今もあそこへ行って魚を捕っていいのかと聞きたい」
と話している。
』
『
サーチナニュース 2013/03/28(木) 11:03
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0328&f=politics_0328_005.shtml
諸外国は台湾問題に介入するな…中国が反発
台湾はこのほど、9月に行われる国際民間航空機関の総会に参加を希望する意向を表明し、米国両院の外交委員が台湾の参加を支持する議案を提出した。
中国国務院台湾事務弁公室の楊毅報道官は
「諸外国が台湾の国際組織への参与について介入することに反対する」
と述べた。中国国際放送局が報じた。
楊毅報道官は
「国際民間航空機関(ICAO)は主権国からなる国際組織で、国際連合経済社会理事会の専門機関の1つである。
台湾の参与に対して、『2つの中国』、『1つの中国、1つの台湾』にならないことを前提に、両岸の実務交渉を通し、合理的に手配すべきだ。
外国勢力の干渉は事態を複雑にするだけであり、強く反対する」
と述べた。
』
尖閣問題が起こる前までは台湾は中国の一部という認識が世界の共通のものであった。
しかし、日本が明確に中国と対峙し、中国がほとんど何もできないということが知れてきたため、台湾を中国の一部とする声の色が薄くなってきている。
これから、台湾が自己の判断で動き始めると、世界諸国はそれを受け入れざるを得ないであろう。
中国にとっては、尖閣問題よりはるかに根本的なものだ。
尖閣問題の失敗は徐々に中国のダメージを加速させていくことになりそうである。
【中国はどこへむかうのか】
_