2013年3月19日火曜日

外資の脱中国化:英国企業の1/7が生産拠点の自国への移転を模索


●19日、英紙ベルファスト・テレグラフは、「中国市場は英国企業にとって大きなビジネスチャンスだ」という英中貿易協会(CBBC)トップの見解を紹介した。写真は江蘇省南京市で行われた2012中国南京高級品博覧会の模様。


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月19日 6時44分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70369&type=0

英国企業も脱中国化、生産拠点を自国へ移転
=労働コスト上昇などが原因―英メディア

 2013年3月14日、BBC中国語サイトは、生産コストの上昇や為替レート変動の影響によって、英国企業が生産拠点を中国から自国へと回帰させ始めていると報じた。

 英国食品メーカー・サイミントンはカップラーメン工場を中国・広州から英国へ戻す方針を決定した。
 同社の責任者は、数年前ならば生産コストは中国の方が30~35%低かったが、労働コストの上昇や為替レート変動などの要素を考慮すると、現在の生産コストは英国も中国もほぼ同じになるとし、
 「生産拠点の自国への回帰は企業にとって市場の変化に素早く対応できるメリットがある」
と説明した。

 アップルなど米国企業に続く生産拠点の中国から自国への回帰は、英国製造業界の広い範囲で拡大している。
 英国の製造業企業連合会が11年に行った調査によると、英国企業の7分の1が海外から自国への生産拠点移転を考えている。

 英国のある地方都市議員は
 「多くの企業が海外から国内へ戻ってくれば、英国の『再工業化』に有利になる」
と期待を示している。



 他方で中国進出を積極的に進めるべきだという意見もある。


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月21日 3時38分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70486&type=0

好調な中国経済、英のどの業界にも大きなビジネスチャンスもたらす―英紙

 2013年3月19日、英紙ベルファスト・テレグラフは、
 「中国市場は英国企業にとって大きなビジネスチャンスだ」
という英中貿易協会(CBBC/China Britain Business Council)のスティーブン・フィリップス最高経営責任者(CEO)の見解を紹介した。

 フィリップス氏は
 「中国経済はどの業界にとっても大きなビジネスチャンスになる。
 中国が豊かになれば、高品質な商品やサービスが必要とされる」
と話す。
 同氏によれば、2012年1月から9月までの9カ月間に、北アイルランドの対中貿易額は5680万ポンド(約81億4800万円)。
 その前年の年間対中貿易総額1670万ポンド(約23億9600万円)に比較し、3倍を大きく上回った。

 対中貿易額は大幅に上昇しているが、中国は北アイルランドの輸出総額のわずか1.3%を占める相手国でしかない。
 北アイルランドでは飲料品と薬品の輸出額が、それぞれ1億8600万ポンド(約266億8000万円)と2億5600万ポンド(約367億円)にのぼっているが、これらの商品はまだ中国市場には参入していない。
 「中国の消費者は高級志向の商品を求めており、北アイルランドの食品業界にとっては絶好のチャンスだ」
とフィリップス氏。
 また、航空業界にとっても。市場が目覚ましい発展を遂げている中国は大きな魅力を抱えているという。

 フィリップス氏は
 「中国市場への進出を考えている企業は、すでに発展した東部沿海地区ではなく、内モンゴル自治区の包頭市や広東省の東莞市、湖北省の武漢市といった2級3級都市(地方の中核都市)をターゲットにするべきだ」
と提案している。





【中国はどこへむかうのか】




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