2013年3月18日月曜日

習近平の語る「中国の夢」:「どうせ中国の夢は夢の中の出来事に過ぎない」





●17日、BBC中国語版は記事「中国ネットユーザー、習近平の“中国の夢”について議論」を掲載した。習近平国家主席のスローガン「中国の夢」に対して辛辣な意見が目立つ。写真は17日、全人代の閉幕式。


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月18日 14時24分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70415&type=0

習近平の語る「中国の夢」に反応冷ややか
=「まずは国民生活の保障を」の声多く―中国

 2013年3月17日、BBC中国語版は記事
 「中国ネットユーザー、習近平の“中国の夢”について議論」
を掲載した。

 17日、中国全国人民代表大会(全人代)の閉幕式が行われ、習近平(シー・ジンピン)国家主席が重要講話を発表した。
 「
★.全面的な小康社会(国民の衣食が満たされた状態)、
★.富強の民主文明、
★.調和の取れた社会主義、
★.近代的国家の建設
という努力目標を実現するため、中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現する

 と語っている。

 習近平体制のスローガンとなった「中国の夢」について、中国のネットユーザーはマイクロブログで次々と意見を発表した。

●..「中国の夢と聞いても何も言うことはない。
 まずは生活を保障してから夢を語ってほしい」
●..「私の中国の夢は青い空、きれいな水、安心して食べられる肉、安心して飲める牛乳、子どもたちが公平な環境で楽しく成長できること」
●..「私の中国の夢はシンプル。
 政府が市民にもっと良く対してくれること」
など批判的な意見が目立つ。

 作家の楊恒均(ヤン・ホンジュン)氏は
●..「中国の夢は何も強国の夢、復興の夢、強い軍の夢だけではない。
 幸福な生活、豊かさ、飢えないこと、彼女がいること、社会正義の実現、人権の保障、自由平等や選挙権も意味する」
と書き込んだ。

 別のネットユーザーは
●..「この手の会議はいつも興奮と希望があるけど、よく考えてみるとただの社交辞令。
 テレビを消せばいつもの現実に戻る。
 新政府は静かにしていて欲しい。
 私はもっと寝ていたいのだ。
 起きたくないのだ。
 どうせ中国の夢は夢の中の出来事に過ぎないのだから」。



サーチナニュース 2013/03/18(月) 15:17
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0318&f=politics_0318_010.shtml

中国新体制、習主席-李首相の発言にやはり“ねじれ”

  中国では日本の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が17日に閉幕した。
 今回の全人代は、今後長ければ10年続く、中国政府の新体制を選出する、いわが「節目」の大会だった。
 しかし、習近平国家主席と李克強首相の発言に依然と“ねじれ”が見られるなど、中国政治の今後を占う上での“不透明感”はぬぐわれていない。

  胡錦濤前政権は、前代の江沢民政権下で拡大した
★.「社会のひずみ」、
★.「日本などとの関係改善」
に取り組もうとした。
 しかし江沢民派の抵抗も大きく、十分に成果を挙げられなかった。
 次期指導者の問題でも、当初は同一派閥である李克強氏を共産党総書記、国家主席に置こうとしたが、党内保守派や軍の支持を受けた習近平氏がトップの座に就くことを認めざるをえなかったとされる。

  習新主席は17日の全人代閉幕に際しての演説で、
 「中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現するために奮闘努力しよう」
などと、愛国心を煽(あおる)言い回しを多用。
 「祖国への忠義」、「国のために尽力」などと繰り返す“精神主義”が目立つ演説だった。

  「中国の夢を実現するためには、中国精神を必ずや発揚せねばならない。
 これは、愛国主義を核心とする民族精神であり、改革と刷新を核心とする時代精神である」
と、改革を推進するに当たっても、精神面を強調した

  一方、李克強首相は全人代閉幕に当たっての記者会見で、改革の推進に産して
 「大切なのは行動すること。
 のどが破れるほど叫ぶよりも、(実際の仕事に)全力を注ぐべき」
と発言。

  李首相は現在の中国社会ついて
 「公平さを実現するための障害となる規則を絶えず整理せねばならない」
として、構造改革が必要との考えを強調した。
 経済や金融、収入の分配など、かなり具体的な方策についても言及した。

  元首である「国家主席」と、行政面の最高責任者である「首相」という立場の違いから、今後の方針について李首相の方が具体的に述べたことについては、不思議ではない。
 しかし、
習主席が「愛国」、「忠義」などの“スローガン”を多用している一方で、
「のどが破れるほど叫ぶよりも、(実際の仕事に)全力を注ぐべき」などと、“あてこすり”とも受け止められかねない表現をするのは異様だ。



レコードチャイナ 配信日時:2013年3月19日 8時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70424&type=0

中国は幾重もの試練に直面する―スペイン紙

 2013年3月17日、スペイン紙・La Vanguardiaは、
 「習近平氏にとって第1の大きな試練は、
★. 急速な経済成長のペースを保つと同時に
★. 経済モデルの転換を実現することのできる道を見出すことだ」
と報じた。

 また、
 「この二重の試練は、2020年までにGDPを2010年比で倍増するという目標を実現するとともに、
輸出と安価な労働力に代わり内需を経済成長の柱としなければならないことを意味する。
 社会の安定を維持するため、習氏は引き続き腐敗、官僚主義、権力濫用に対する闘争を繰り広げることになる」
と伝えた。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)





【 中国はどこへむかうのか 】




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