●米誌ワールドポリティカルレビューは北朝鮮問題に関する記事を掲載した。もし第二次朝鮮戦争が起きた場合、中国は北朝鮮を助けるべきではないと主張している。資料写真。
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CNNニュース 2013.03.30 Sat posted at 09:54 JST
http://www.cnn.co.jp/world/35030203.html
北朝鮮、南北「戦時状況」入りと表明 朝鮮中央通信
(CNN) 朝鮮中央通信によると、北朝鮮は30日に声明で、
韓国との北南関係は戦時状況に入ったと宣言した。
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記は29日、米本土と太平洋および韓国の米軍基地を標的として、ロケットを発射待機状態にする計画を承認したと、朝鮮中央通信が伝えていた。
朝鮮中央通信によると、金第1書記は軍指導部との会議で、
「現在の状況に照らして、米帝国主義者との間で決着をつけるべき時が来た」
との判断を示し、
「彼らが巨大な戦略軍で無謀な挑発を行うのであれば、北朝鮮は米本土とその拠点、ハワイとグアムを含む太平洋および韓国の米軍基地を、容赦なく攻撃すべきだ」
と述べていた。
米軍が韓国との軍事演習でステルス爆撃機「B2」を飛行させると発表したことについて朝鮮中央通信は、
「朝鮮半島にいかなる犠牲が出ようとも核戦争に火を付けるという最後通告」
だったと伝えていた。
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朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/30 10:10
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/30/2013033000396.html
金正恩氏はなぜ暴走するのか
米軍ステルス爆撃機の訓練に対し、ミサイル部隊に「射撃待機」指示
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記の「狂乱」は度を超している。
北朝鮮は毎年、韓米合同演習「キーリゾルブ」が行われる3月になると、年例行事のように軍事的緊張を高めていたが、今年は並外れている。
軍部の脅しのような声明、軍事的対応の性格を有する演習、最高指導者の軍部隊視察、強い脅迫と続く「挑発パターン」自体は以前と似ているが、その形式や内容、強さはかつてとは比較できないほどだ。
専門家たちは、こうした現象が金正恩政権発足後に現れたことに注目している。
■好戦的な姿勢を極大化させている金第1書記
最も目立つのは金第1書記による軍関連の動きだ。
今月5日に総参謀部報道官の声明で「停戦協定白紙化」や「核の火の海」などの脅しを行った後、金第1書記はおよそ2日に1度のペース(計13回)で軍の部隊の視察や軍事訓練の見学を行い、好戦的な発言を繰り返した。
韓国の特殊戦司令部(特戦司)に相当する特殊部隊の暴風軍団(第11軍団)、韓国潜入部隊の偵察総局(24日)など、これまで北朝鮮が保安上の理由から公開を避けてきた戦略部隊の内部の様子や訓練の場面がありのまま公開されたのも、金正恩体制になってから起こった現象だ。
最高司令部の作戦会議の写真が29日に公開されたのも、以前なら想像できなかったことだ。
国家情報院第3次長(北朝鮮担当)を務めた経験がある韓基範(ハン・ギボム)高麗大学招へい教授は
「金第1書記が登場した後、北朝鮮の兵営国家的な性格が強まった。
金第1書記の周辺で好戦的・軍事的雰囲気がはびこり、これを制御するシステムが見えないというのが問題」
と語った。
■「若さと経験の浅さが原因」
「兵隊ごっこ」「戦争ごっこ」を連想させる金第1書記の動きは、29歳という年齢と経験の浅さから来ている可能性が高い。
チョ・ウンギョン翰林大学心理学科教授は
「金第1書記は若くて経験が足りず、無謀な行動を取る傾向がある。
学習を土台にして、どのような行動がどのような結果をもたらすか多面的に考える能力がやや足りないように見える」
と語った。
慶南大学の金根植(キム・グンシク)教授も
「幼い印象、経験がないという指摘への反作用で、度胸を見せたがっているようだ。
金第1書記が昨年8月、木造の小舟1隻だけで西海(黄海)の最前方にある島を視察したのも、若さゆえの幼い無謀さ」
と語った。
北朝鮮が「金正恩将軍」のイメージ作りに力を注いでいることを反映したもの、という分析もある(統一研究院の鄭永泰〈チョン・ヨンテ〉先任研究委員)。
北朝鮮は昨年、金第1書記の年齢コンプレックス克服のため、李雪主(リ・ソルジュ)夫人を登場させて金第1書記を「家長」にした。
そうして今年は、金第1書記の未熟さをぬぐい去るため、各種の軍関連の動きによって「将軍神話」を書き上げようとしているわけだ。
■目立ちたがりか、西側のまねか
目立つことを好む金第1書記の性格が原因、という分析もある。
シン・ボムチョル韓国国防研究院北朝鮮軍事研究室長は
「金第1書記はポピュリスト。自分を誇示することを好み、非常に外向的な性格」と語った。
軍部隊視察のときも、故・金正日(キム・ジョンイル)総書記のように静かに行くことはせず、部隊員全てが自分を熱烈に歓迎する様子を見せるなど、宣伝に熱心だという。
東国大学のキム・ヨンヒョン教授も
「かつて、金総書記は軍部に行動を任せて自分は表に出なかったが、金第1書記は直接乗り出すスタイル」
と語った。
スイス留学の経験がある金第1書記の「西側指向」的な心理も垣間見える。
尹徳敏(ユン・ドクミン)国立外交院教授は
「最高司令部の作戦会議は、韓国大統領府(青瓦台)の地下バンカー(掩蔽〈えんぺい〉壕)での会議を連想させる。
それとなく韓国側のまねをしている」
と語った。
今月5日に金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長がテレビに登場し「停戦協定白紙化」や「核の火の海」という脅しを行ったのも、政府機関で報道官を活用している西側の手法の模倣だったというわけだ。
金第1書記の動きに安定感がうかがえる、という見解もある。
西江大学の金永秀(キム・ヨンス)教授は
「不安の残る権力の座(後継者身分)から確実な権力の座(最高指導者)にポストを移したら、権力を振り回したくなるというもの。
最近の動きを見ていると『全てが自分の思い通りになるぞ』という金第1書記の喜びが感じられるようだ」
と語った。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年4月1日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70855&type=0
もし第二次朝鮮戦争が起きたならば
……中国は北朝鮮を見捨てるべきだ―米誌
2013年3月、米誌ワールドポリティカルレビューは北朝鮮問題に関する記事を掲載した。
30日、新民網が伝えた。
北朝鮮の金正恩書記は祖父と父の築いた伝統に従い、ありとあらゆる気にくわない行動や声明に対して反発している。
そのため現在の北朝鮮がクレイジーな道を選んだのかどうか、評価することは難しい。
だがもし第二次朝鮮戦争が起きるとしたならば、発端はまず韓国、日本、米国に対するミサイル攻撃だろう。
あるいはその攻撃にあわせて北朝鮮軍が大挙南下してくることも考えられる。
北朝鮮の兵器は遅れているものの、軍の規模は巨大だ。
また政府を美化するプロパガンダにさらされ続けてきた北朝鮮市民が米軍や韓国軍に協力するのか、反発するのかはまだ分からない。
イラクのような展開になることは米国も同盟国も望まないが、しかし準備だけはしておくべきだろう。
北朝鮮軍が敗北した後もゲリラ戦や反乱は数年間にわたり続く可能性がある。
こうした展開を最も恐れるのは中国だろう。
そもそも朝鮮戦争で金日成を救ったのは中国なのだ。
ただし第二次朝鮮戦争が始まったならば、今度は成熟した大国として振る舞うべきだ。
つまり北朝鮮という中国にとっても危険な同盟国を、世界が排除するのを容認するべきだろう。
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【中国はどこへむかうのか】
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