2013年4月22日月曜日

ロシア救援隊、四川省の被災地へ?:地震は中国のトップニュースではない?




●22日、中国・四川省雅安市で20日に発生した大地震を受け、ロシアからの救援隊が現地入りすると伝えられた。震災発生後、初の海外からの救援隊となる。なお、日本なども支援を表明していたが、中国外交部はこれを断っている。写真は被災地入りを目指す中国の救援隊。


レコードチャイナ 配信日時:2013年4月22日 19時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71600&type=0

ロシア救援隊、四川省の被災地へ
…世界で最も経験豊富な日本を拒絶した政府へ反発は必至―中国版ツイッター

  2013年4月22日、中国・四川省雅安市で20日に発生した大地震を受け、ロシアからの救援隊が現地入りすると伝えられた。
 震災発生後、初の海外からの救援隊となる。
 なお、今回の地震を受け、日本や米国なども支援の準備があることを表明していたが、中国外交部は「海外の支援は必要ない」とこれを断っている。

 “中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでは、このような非常時において日中関係にこだわり、被災地の人命よりも外交を優先した政府の対応に、非難の声が飛んでいる。
 以下はその一部。

●.「中国の国力で完全に対応できるからといって日本の支援を断った中国外交部。
 なぜ、ロシアからの支援は受けるのだ?
 日本は地震多発国であり、被災地救援においてはロシアよりもずっと経験豊富だ。
 人道主義的救援と国家間の外交関係を結びつけるべきではないだろう?」
●.「中国は台湾と日本からの救援チームを拒絶したそうだ。
 その理由は、外交部によると『必要ないからだ』という。
 世界のどの国よりも経験豊富な日本の救援チームを断ってでも、死ぬほど面子にこだわる我々。
 今僕らが面しているのは、戦争か?
 それとも救命か?
 人命とメンツ、さあ、どっちが重要と思うかい?」

●.「“黄金の72時間”にこそ、最も必要とされるプロフェッショナルな救援人員。
 今、現地で活動しているのはろくな経験もないボランティア要員ばかり。
 被災地の第一線で指揮をとっているのは名誉狙いの官僚ばかりで、現地の混乱は増すばかりだ。
 僕らのクソ政府は、被災民の命を最優先にしようとはみじんも思っていない」(※がれきの下敷きになるなどして行方不明となっている被災者の生存率は、被災後72時間で一気に低下すると言われている)
●.「日本が支援を申し出たのは震災発生後、わずか数時間のことだそうじゃないか。
 日本は中国から近い。
 すぐに要請すれば、“黄金の72時間”に間に合っただろうに」

●.「被災地が四川省だったものだから
 …あそこは山も洞窟も軍事機密の宝庫だから…。
 その点、ロシアはよそ者じゃないんだもの。
 我々の軍事技術はすべてロシアから拝借したものだからね」



ウオールストリートジャーナル    2013年 4月 22日 19:57 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324689604578438350669554118.html

ロシア救援隊の被災地入り否定─外国支援「必要ない」=中国

 【北京時事】中国外務省の華春瑩・副報道局長は22日、四川省雅安市蘆山県で発生した大地震の支援活動のためロシアからの救援チームが被災地入りするとの中国メディアの報道について「事実ではない」と否定した上で、
 「現時点で外国の救援隊は必要ない」
と改めて強調した。

 地震をめぐっては日本などが支援の用意を表明しているが、華副局長は
 「中国には捜索、救援、医療面での十分な能力があり、救援物資も足りている」
と主張。
 外国救援隊を受け入れない理由として、道が狭いなど現地の交通事情に言及し、今後必要になれば関係国に連絡すると語った。 
[時事通信社]



レコードチャイナ 配信日時:2013年4月23日 10時17分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71613&type=0

四川地震、ロシアからの救援隊はまだ国内で足止め状態
=中国側からの要請待ち―英メディア

 2013年4月22日、中国・四川省雅安市で発生した大地震を受け、ロシアからの救援隊が被災地入りすると伝えられたが、救援隊はまだロシアから出発していないことが分かった。
 英公共放送BBC電子版(中国語サイト)の報道。

 20日、四川省雅安市でマグニチュード(M)7.0の地震が発生した。
 その後、日本をはじめとした各国は救援チームの派遣を申し出たが、中国外交部は「その必要性はない」としてこれを断っていた。
 しかし、22日になるとロシアの救援チームが被災地入りするとの情報が浮上。
 198人の救援隊とロシア外務省関係者2人の総勢200人が同日正午に成都市入りし、被災地へ向かうとの情報は、中国地震局によるものとして中国新聞社など複数メディアが伝えていた。

 しかし、ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省の発表によると、この救援隊は出動の準備を整えているものの、中国側からの要請がまだないため、ロシアを出発していないという。
 また、中国政府はこの件について、関連声明を発表していない。




中国「外国からの救援隊・物資、今は不要」



レコードチャイナ 配信日時:2013年4月22日 12時31分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71580&type=0

<中華ボイス>
四川省地震の報道、海外メディアは人中心で中国メディアは国中心―中国ネットユーザー

 2013年4月22日、中国中央電視台(CCTV)によると、四川省政府は21日、同省雅安市蘆山県で発生した地震による死者が188人に増え、負傷者が1万1460人に増加したと明らかにした。
 また、依然25人の行方が分かっていないなど、大きな被害が出ている。

 中国のネットユーザーは22日、
 「被災地の現場で、中国本土メディアは官僚に密着し、海外メディアは被災者に密着している。
 中国本土メディアは国が被災者に対する配慮やサポートを伝えている。
 一方海外メディアは被災者にとって何が足りないのかを伝えている。
 これが違う制度の国のメディアの違いだ」
と中国本土メディアの報道は国目線であると発言した。




● AFP 四川省地震、発生直後の被災地



レコードチャイナ 配信日時:2013年4月23日 6時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71603&type=0

四川地震、夜のニュースでトップ扱いせず、
国営テレビに批判拡大―中国

 2013年4月21日、米華字ニュースサイト・多維新聞によると、中国四川省雅安市蘆山県で起きた大地震で、中国中央テレビ(CCTV)が発生翌日、夜のニュースでトップ扱いしなかったことについて、インターネット上で批判が拡大している。

 CCTVは21日、夜のニュース番組「新聞聯播」のトップで、北京の清華大学で行われた記念式典で「習近平(シー・ジンピン)国家主席とオバマ米大統領が祝電を打った」を報道。
 続いて、「習主席による人民解放軍の訓練規定承認」を伝えた。
 四川地震のニュースは3番手だった。

 これに対し、英フィナンシャル・タイムズ(中国語電子版)は
 「トップニュースが地震でないとは、どういう編成方針なのか。
 新聞学は何を教えているのか」
と非難。
 CCTVの“冷たい扱い”にはネット上でも批判が拡大。
 「地震のニュースが3番手だなんて、おかしいと思わないか。
 理由は簡単だ。
 『新聞聯播』は党幹部に見せるためのものだからだ」
と皮肉る声もあった。




レコードチャイナ 配信日時:2013年4月29日 8時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71797&type=0

<レコチャ広場>
四川地震で日本の救援を拒絶した中国、それは損失でしかない―中国



●27日、中国のブログサイトに「中国が日本の救援を拒絶したのは損失」と題した記事が掲載された。写真は地震後2日目の被災地、四川省雅安市。


 2013年4月27日、中国のブログサイト・捜狐博客に
 「中国が日本の救援を拒絶したのは損失」
と題した記事が掲載された。以下はその内容。

 中国四川省で再び大地震が発生した。
 その日、日本の安倍晋三首相は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と李克強(リー・クーチャン)首相に、地震被災者とその家族に対する深い哀悼の言葉を述べ、日本はすでに被災地救済に必要な最大限の準備をしていると伝えた。
 しかし、中国側は
 「今後何か必要なことがあれば日本側に連絡する」
とだけ答え、日本の申し出を婉曲に拒絶した。

 この政府の対応について、多くの中国人がインターネット上で
 「よくやった」と称賛している
 だが、中国政府のこの対応は民衆への迎合主義が外交政策上に表れたものであり、
 国家間の交流が政治化した結果、
 政府は一部の反日感情に迎合するために民族主義と民族防衛のイメージを確立してしまった。

 中国は日本の救援を拒絶しながら、ロシアの救援隊員198人(政府系メディア発表)を被災地に入れている。
 この点を記者に追及された華春瑩(ホア・チュンイン)外交部報道官は、
 「被災地の状況から外国の救援隊や医療チーム、物資は必要ないと判断した」
と答えたが、事実とかみ合っておらず説得力に欠けたものだった。

 日本の災害救助は誠意によるものだ。
 谷口智彦・内閣官房審議官は22日、中国メディアに対し、
 「日本は東日本大震災での中国の多大なる支援を感謝している。
 機会があれば国際緊急救援隊を四川省に派遣したい。
 これは両国の関係改善のチャンスだ。
 日本は中国へ恩返しをしたいと思っている」
と発言。日本には災害救助の豊富な経験があり、赤外線探知機や音響探知機、救助犬なども充実していると強調した。

 もちろん日本は「救助隊を派遣することで日中関係を好転させたい」との政治的思惑もあるだろうが、災害救助は人道主義的見地からのもので、善意から出たものだ。
 それを中国は偏ったナショナリズムと国家間交流を政治問題化させたことで拒絶した。
 これには少なくとも3つの損失がある。

★.1つは外交上の礼を失したこと。
 政治は政治、人道主義は人道主義だ。
 これを混同して援助を拒絶するなど失礼だ。
★.2つ目は中国のイメージの悪化。
 日本を拒否して、ロシアを受け入れた中国の外交姿勢は国際的イメージを損ねるものであり、その外交手段は未熟で柔軟性に欠けている。
★.3つ目は、災害対策にとって損失だということ。
 地震国である日本は、防災や災害救助、災害復興の豊富な経験と知識を持っている。
 その日本から学べば、中国は被害を最小限に抑えられるだけでなく、災害復興の大きな足がかりを得られただろう。







【中国はどこへむかうのか】


_