2013年4月23日火曜日

アジアのトラブルメーカー中国:今度はインド実効支配地域へ侵入

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●20日、インド紙は、中国と領有権を争うカシミール地方で中国軍兵士約50人が15日、実効支配線を越えてインド側に侵入、野営地を設営したと報じた。インド側は極めて落ち着いた対応を見せている。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年4月23日 11時55分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71596&type=0

カシミール地方のインド実効支配地域に中国軍が侵入
=兵士50人が野営地設営―インド紙

 2013年4月20日、インド紙は、中国と領有権を争うカシミール地方で中国軍兵士約50人が15日、実効支配線を越えてインド側に侵入、野営地を設営したと報じた。
 22日、環球時報が伝えた。

 インドメディアによると、中国軍が侵入したのは15日夜。実効支配線から10km入った地点に野営地を設営した。
 インドが建設した臨時空港に極めて近い位置だという。
 近年、インドはカシミール地方でのインフラ建設を強化し、中国に対抗しようとしている。

 中国軍の侵入に対してインド政府は極めて落ち着いた対応だとインドメディアは伝えている。
 あるインド軍高官は事件が起きた地点では実効支配線について中印の意見が食い違う地域であり、これまでにも同様の事件はあったとコメント。
 大きな問題には発展しないと見ている。


 「大きな問題には発展しないと見ている」
ということは、中国軍の侵入を許してしまうというか。
 というより、実効支配を放棄してしまうということか。
 インド軍というのはその程度のものなのだろうか?
 中国としては尖閣のマイナスをカシミールで取り返す腹づもりがあるかもしれない。
 それによって国内の政府弱腰非難をさける目的を持っているかも。
 何しろ尖閣からはじまって北朝鮮、そして台湾とこの1年ほどの間に負け続きというか中国の威信がボロボロになってしまっている。
 ここでなんとか意地を見せないと、民衆が共産党から離れていく。
 でなくても環境問題から四川地震で当局は踏んだり蹴ったりになってしまっているのだ。
 やはりここで、華やかなニュースを生まないといけないだろう。
 その相手がインドということであろうか。
 パフォーマンスを演出するための軽いジャブを出してみた、ということであろうか。
 まったく中国はアジアのトラブルメーカーである。
 大国強国であるからやりたい放題になる。


newsclip.be 2013/4/23 (14:17)|
http://www.newsclip.be/news/2013423_037840.html

中印国境で軍隊対峙、人民解放軍約50人が実効支配線超える

【中国】中国人民解放軍の兵士約50人が15日以降、中国の実効支配線からインド側に10キロほど侵入している。
 インド北部のカシミール地方ラダックに進駐。
 テントを設営したという。
 複数のメディアが21日付で伝えた。
 過去数年間で最も深くインドに侵入してきたとされる。
 連絡を受けて集まったインド軍と対峙。
 中国軍のテントから約300メートル離れた地点にテントを設営した。
 インド側は話し合いによる解決を図る方針だ。
 現場は海抜約5100メートル。冬季は零下30度に下がるなど自然環境が厳しい。
〈中国の統計データ・産業ニュース 亜州IR株式会社〉


サーチナニュース 2013/04/25(木) 13:54
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0425&f=politics_0425_005.shtml

インド官員が非難「中国軍が越境した」
…中国政府は否定

  ドイツの公共メディア、ドイツ・ヴェレなどは23日付で、インド官員の話として、中国とインドが国境を巡って対立しているカシミール地域で15日、中国解放軍が双方の実効支配ラインを10キロメートル越えて侵入したと伝えた。
 中国政府・外交部の華春瑩報道官は22日から24日にちにかけての定例記者会見で、
 中国軍が実効支配ラインを越えた事実はないと否定した。

  インド外務省の官員は匿名を条件に、駐インド中国大使に中国軍の越境に対する抗議文を手渡したと述べた。
 インドのサルマン・クルシード外相も「われわれは全力を挙げてインドの利益を守る」と述べたという。

  華報道官は定例記者会見で出された同問題についての質問に対して、
 「中国の国境防衛部隊は一貫して、両国の合意を厳格に順守しており、中印国境地帯の実効支配ラインを尊重し、順守している。
 中国側は正常なパトロールをしており、実行支配ラインを1歩も越えていない」
と否定した。

  華報道官はさらに
 「中印両国はすでに、国境問題について実務的な交渉と協力の作業メカニズムを築いている。双方は円滑に意思疎通をしている」、
 「中印国境地区の平和と平穏を保持することは、両国が到達した重要な共通認識であり、双方の根本的利益に合致する」などと述べた。

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◆解説◆
  カシミール地区は中国から見れば南西部、インドからは北西部、パキスタンからは北東部にあり、同3国が国境線を巡って係争を続けている。
 中国が実効支配しているのはカシミール地方北東部のラダック地方の東半分であるアクサイチンおよびシャクサム谷地域。

  ラダックは7世紀から、チベットの吐蕃王国に支配された。
 吐蕃王国の滅亡に伴い、中央チベットの豪族がラダック王国を建国。
 しかし19世紀になり、イギリス統治下のインドで地方政権のジャンムー・カシミール藩王国が成立すると、ラダック王国は他のカシミール諸侯と共に同藩王国に併合された。

  第二次世界大戦後、インドとパキスタンが独立したことに伴い、ジャンムー・カシミール州(旧同藩王国)の帰属を巡るインドとパキスタンの対立が発生。1947年、65年、71年には戦争に発展した。

  中国はカシミール地域の領有について「現地住民の意思を尊重」などと主張していたが、1962年にインドと本格的な武力衝突(中印国境紛争)を起こした。
 戦闘は周到に軍事的・政治的準備を進めていた中国の勝利に終わり、中国はラダック地方の東半分であるアクサイチンおよびシャクサム谷地域を実効支配することになった。

  中国とパキスタンはその後の交渉で、パキスタンが中国の実効支配地域の領有権を認め、中国はカシミール地方のその他の部分についてパキスタンの領有権を認めた。そのため、中国とパキスタンの国境紛争は解消され、現在は中国-インド、パキスタン-インド間に領有地の対立が残っている。

  ラダック地方(西部)はチベット文化の色彩が濃厚で、中国に支配されなかったため文化大革命などによる寺院の破壊も免れた。

  中国とインドには東部国境地帯にアルナーチャル・プラデーシュ州(中国名::藏南地区)についても、国境について係争がある。



レコードチャイナ 配信日時:2013年4月26日 17時44分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71702&type=0

国境地帯での中印のにらみ合いを否定=国防部報道官「取り決めを順守し、平和と安定に尽力」―中国メディア


●24日、中国国防部は定例記者会見で、中国の軍用機、軍用ヘリがインド実効支配地域に入ったという報道を否定した。資料写真。

 2013年4月24日、中国国防部は定例記者会見で、中国の軍用機、軍用ヘリがインド実効支配地域に入ったという報道を否定した。中国新聞社が伝えた。

 中印両軍が国境地帯で対峙し、中国人民解放軍のヘリ2機がインド領空に侵入したとするインドメディアの報道に関する記者からの質問に対し、楊宇(ヤン・ユー)報道官は
 「そのような報道があることは承知しているが、事実ではない」
と否定した。

 また、中印国境はどのような状況かという質問に対しては、
 「両国の国境部隊は現行の枠組み内で連絡を取り合っている。
 中国の国境部隊は両国政府による取り決めを順守し、中印国境地帯の安定と平和の維持に尽力している」
と述べた。



レコードチャイナ 配信日時:2013年4月28日 11時54分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71769&type=0

インド右派、係争地侵入の中国に抗議=中印間の緊張高まる―香港メディア

●27日、インド北西部の中印係争地で、中国軍が暫定的国境を越え「領土侵犯」していることに対し、インドで連日右派による抗議活動が行われている。写真は抗議活動の現場。

 2013年4月27日、香港紙・大公報のウェブサイト大公網は、インド北西部の中印係争地で、中国軍が暫定的国境を越え「領土侵犯」していることに対し、インドで連日右派による抗議活動が行われていると伝えた。

 インド北西部にはアクサイチンと呼ばれる中印の係争地があり、暫定的国境線がひかれている。
 4月中旬、中国軍はこの暫定的国境線を超えてインド側に侵入、現在も駐留している。
 これに対しインド政府は強く抗議し、中国軍にもとの場所まで撤退するよう要求。
 18日には中印両軍による協議が行われたが、大きな進展はなかった。

 中印間には1962年にこの地をめぐり軍事紛争が起きている。一部のインドのメディアは、中印関係は1986年以来最も深刻な緊張状態にあると伝えた。


サーチナニュース 2013/04/28(日) 09:39
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0428&f=national_0428_012.shtml

インドで反中デモ発生 中国軍の「領土侵入」に抗議=中国報道

  中印国境のインド側実効支配区域に中国軍が侵入したとインド側が主張している問題で、インド国内で26日に反中デモが発生した。
 中国メディア・中華網が27日伝えた。

  記事は、インドのジャンムー・カシミール州で同国の右翼分子によってここ数日複数回にわたりデモが行われ、
 「中国が『インド領に侵入した』ことに抗議した」
と伝え、講義者が中国国旗を燃やす様子を撮影した写真を掲載した。

  一方で記事は、中国側は越境行為を断固として否定し、友好的な話し合いによる解決の意向を示したことを紹介。
 「中印関係はインド側の一方的な主張により緊張が走った」
とした。

  また、中印両軍が18日以降2度にわたって接触を図ったものの大きな進展はなく、一部インドメディアが
 「中印国境問題は1986年以降最も厳しい状況に入った」
と報じたことも併せて紹介した。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年4月29日 15時41分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71809&type=0

中国軍、インド領内19キロの地点で野営を続ける
=シン首相「解決可能」とコメント―中国メディア

 2013年4月27日、中国経済網によると、中国軍によるインド国境侵犯について、インドのシン首相は「解決可能であると考えている」とコメントした。

 シン首相の発言は、他の閣僚たちの「友好的に解決できる」とのコメントを受けたもので、
 「我々には計画がある。状況の悪化は望まない」
と述べたものの、詳細については語っていない。

 インドメディアによると、インド政府は27日、中国人民解放軍が国境から19キロの地点に侵入し、テントを設営していることを認めた。
 インド側は、ラダック地方東部で行われる3度目の会談を延期し、中国側に撤退の余地を与えたという。

 インド国防省が議会の国防常務委員会に提出した報告書によると、30名を超える解放軍兵士が4月15日にインド領内に侵入し、インド側は部隊を配置して防衛にあたっている。

 双方は標高約4970メートルの高地で、11日間にわたってにらみ合いを続けており、ここ25年あまりで最も緊迫した状況に陥っている。
 インドのアントニー国防相をはじめとするチームが会合を開き、周辺地域の防衛の漏れを埋める緊急計画を策定している。

 すでに行われた2度にわたる中印両国の会談では解決には至らず、双方が叱責し合うにとどまった。
 中国側は会談を求めているが、インド側はこれを一時棚上げし、外交ルートによる状況の打開を見守る考えだという。

 インドと中国は4057キロにわたる国境線で接しており、中国のヘリ2機がインド領空に侵入したことで、双方に緊張が走った。
 インド政府は過激な措置を取ることを拒否しており、政府の対応が国民の反発を呼んでいる。

 インド軍の関係者によると、両軍の会談で中国はインドが境界線を突破して領土に侵入し、地下に軍事施設を建設する工事を始めたと主張、
 中国側はインド側に工事の停止と、「侵略的な巡視」の中止を求めているという。





【中国はどこへむかうのか】


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