2013年4月24日水曜日

日本は「北朝鮮脅威論」で最大の利益獲得:中国の恫喝外交が、得がたい利益ソース

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●空母『遼寧』


サーチナニュース 2013/04/24(水) 10:25
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0424&f=politics_0424_005.shtml

日本は「北朝鮮脅威論」で最大の利益獲得=中国評論家

  朝鮮半島の緊張状態が続くなか、中国の軍事専門家の張召忠氏は中国中央電視台の番組「防務新観察」で、日本は「北朝鮮脅威論」を誇張することで最大の利益を得るが、韓国は「もっとも損をする」との見解を示した。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は張召忠氏の発言より。

  ここ数年の朝鮮半島情勢によって、日本は最大の利益を得る一方、韓国は最大の損失を被る。
 韓国は北朝鮮ともっとも近く、北朝鮮のちょっとした動きに韓国はびくびくしている。

  北朝鮮は核実験やミサイル実験を開始し、日本は北朝鮮の動きを軍事力発展の口実にした。
 日本は4隻のこんごう型護衛艦と2隻のあたご型護衛艦の6隻のイージス艦の配備、Xバンド・レーダーおよびパトリオット・ミサイル防衛システムの青森への配備を通して、最終的に米国の北東アジアにおける戦域ミサイル防衛(TMD)に加わろうとしているとわかる。
 そのほか、日本は防衛費の増加、自衛艦や航空機の発展なども朝鮮半島情勢を口実にして進めてきた。

  日本のここ数年の軍事の発展はどれも「北朝鮮脅威論」と関係しており、「北朝鮮脅威論」を主張して多くの武器装備を獲得し、さらに「中国脅威論」も主張し始めた。
 脅威を口実にしなければ、米国の国会で武器輸出は可決されない。
 日本の潜水艇、航空機、航空母艦、弾道ミサイル防衛システムは、どれも「北朝鮮脅威論」を口実に発展してきたと言えよう。


 「日本は「北朝鮮脅威論」で最大の利益獲得」
というのは正しいだろう。
 さらに言えば尖閣における中国監視船の動きもまた日本にとって利益となる。
 日本にとって利益になるということは、逆にみれば
 「日本にとって利益になるような行為を行なっている国がある」
ということである。
 それが北朝鮮であり中国である。
 日本にとっては北朝鮮より中国が脅威で、それに対抗するために北朝鮮をダシにして対中国防備に走っているといえよう。
 ということは、
 日本に最大の利益をもたらしているのは中国である、
ということになってしまう。
 中国の恫喝外交が、日本にとっては得がたい利益ソースだということなのであろう。
  

サーチナニュース 2013/04/24(水) 09:51
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0424&f=politics_0424_002.shtml

中国空母「遼寧艦」、初の遠洋航海で尖閣諸島へ向かう可能性

  英ザ・デーリー・テレグラフ紙は19日、中国の専門家の話として、
 「中国初の空母『遼寧』の初の遠洋航海は1-3カ月におよぶ予定で、尖閣諸島(中国名:釣魚島)のほか、米領グアム付近の海域にまで向かう可能性がある」
と伝えた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  遼寧艦の副艦長、劉志剛氏は中国日報に対し、
 「中国海軍の責任が近海の防衛からより広範囲な海洋へと転換するにあたり、遼寧艦はその先駆けとしての役割を果たす。
 われわれは多くの専門家が予想しているよりも格段に速いペースで空母を改良しており、完璧な戦闘能力を完備することを目指している」
と述べた。

  また、報道は
 「海軍力の増強によって、海洋での影響力拡大を図る中国の明確な行動は、折りしも日本、フィリピン、ベトナムなどの隣国との領土争いが深刻化している時期と重なっている。
 また、中国は米国のアジア太平洋回帰戦略を注視していることを表明し、中国の台頭に対する直接的な威嚇であると見なしている」
と報じた。

 
 空母『遼寧』が尖閣諸島に来てくれれば、日本としては願ったりかなったりだろう。
 これで、防衛強化が一段と促進できる名義大分が作れることになる。
 「中国さまサマ」であろう。