2013年4月29日月曜日

安倍首相のロシア訪問の目的は対中牽制:新たな枠組みづくりへ

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●ロシア・モスクワ(Moscow)で、首脳会談後の共同記者会見に臨む安倍晋三(Shinzo Abe)首相(左)とウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領(2013年4月29日撮影)。(c)AFP/RIA NOVOSTI/PRESIDENTIAL PRESS SERVICE




サーチナニュース 2013/04/29(月) 09:29
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0429&f=politics_0429_002.shtml

安倍首相のロシア訪問の目的は対中けん制か?

  日本がゴールデンウィークを迎えるなか、安倍晋三首相は28日にロシアへ向かった。 
 日本の首相によるロシア訪問は10年ぶりで、双方は北方領土問題について話し合う予定だ。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  ロシア紙は27日、学者の言葉として、日本は領土問題でロシアに圧力をかける一切の手段をなくし、ロシアは主導権を握っていると伝えた。
 同学者は、
 「日本はロシアと中国の密接な協力関係を裂き、ロシアと協力して中国を牽制(けんせい)しようとしている。
 ロシア政府は日本の目論見に強く反対し、自国の立場を明確にすべきだ
と述べた。

  米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は26日、
 「日ロは強大化する隣国-中国への対応を模索している
とし、中韓との関係が良好ではない日本にとって、ロシアとの関係はますます重要になっており、日本は中国の代わりにロシアとの経済協力を強化したいと考えているとした。

  ロシアは広大な東部地域の開発のための資金を必要とするが、強大な中国をパートナーにすることは避けたいと考え、
 さらに日本への天然ガス輸出を増やして対EU輸出の減少を補おうとしている。
 ロシア側によると、安倍首相の訪問中、双方は10億ドル規模の投資協定に調印し、ロシア極東地域の石油開発における日本の持分を増やすという。



レコードチャイナ 配信日時:2013年4月29日 22時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71826&type=0

安倍首相の訪ロ、「経熱」でも「政熱」は困難―香港紙

 2013年4月29日、香港紙・文匯報は安倍首相のロシア訪問について、
 「『経熱』は『政熱』につながらない」
とする記事を掲載した。

 安倍首相は28日、100人以上からなる通商代表団を引き連れて、3日間のロシア訪問をスタートした。
 安倍首相はこれに先立ち、今回の訪問でロシアとの経済協力を拡大するだけでなく、日本が領土問題について協議する「政治意欲」を示すと述べた。

 しかし、上海交通大学日本研究センターの王少普(ワン・シャオプー)主任は、
 「ロシアに対する日本の経済外交で、膠着する領土問題を突破するのは難しい」
とみる。

 王主任は、
 「中国との緊張が高まるなか、日本は地域における政治的地位を高めるため、ロシアとの経済協力を強化しようとしている」
と指摘。
 今回締結される予定のエネルギー・極東開発分野での協力協定については、経済構造転換が急務であるロシアと、資源・エネルギーに乏しい日本にとって、相互補完性があるとしている。

 ただし、経済協力の推進はロシアが領土問題において原則的な譲歩を行うことを意味するものではない。
 事実、ロシアは最近、両国の懸案地域で武力を誇示しており、航空自衛隊機のロシア機に対する緊急発進(スクランブル)が増えている。

 王主任はまた、たとえ両国が 「経熱(経済交流が活発な状態)」となっても、真の「政熱(政治交流が活発な状態)」とはなりがたく、ましてや中ロ関係に悪影響を及ぼすことはないと指摘。
 その理由として、国際戦略の違いや、中国・ロシアが国際関係の民主化を支持しているのに対し、日本が米国主導による枠組みを支持していることなどを挙げている。

 日本が「中国包囲網」を形成しようとしているという見方については、「日本にその気はあっても力はない」とし、日本経済の先行きが今なお不透明であることや、安倍政権の右翼的言動で韓国などとの関係が緊張し、米国の不満を買っていると指摘している。

 この訪露の目的はあくまで中国牽制なので、「政熱」になる必要はないし、してはならない
 中国をはさんだ日本とロシアという「三国バランス」
であって、偏ってはならない。
 
 中国という大国が「アジアのトラブルメーカー」として浮上してきたために、これまでとはまったく違った枠組みが必要になってきている。
 いまはその枠組を模索している段階である。
 中国の挑発によるさまざまな問題がアジアを覆っているが、しならくはその動きを見ながらの枠組みづくりということになるだろう。

 すべての国々が周囲と間をおいて接触しつつ外交を展開することになる。
 二国間の思い入れみたいなものは捨て、
 充分な距離をおきつつ、その上でどんな関係を構築できるのかを探っていくという展開がしばらくは続いていくだろう。

 日中ロという3大国の狭間にあるのが朝鮮半島では、韓国は中国の経済傘下にはいることを熱望し、北朝鮮はアメリカに認めてもらうことを熱望している。
 ベトナムとフィリッピンは中国に反発し、ミヤンマーは日中をはかりにかけている。
 台湾は中国の距離を少し大目にとりはじめた。
 タイは少し中国と間を置こうとして軍船の調達をこれまで中国一本であったが、それを変えようとしている。
 親中とみられるカンボシアは日本に手を伸ばし始め、日本はそれに応えようとしている。
 インドは中国軍の侵攻で、国内の動きがはげしくなってきている。
 すべては中国の動きによってアジアは揺れ動いている。
 新しい枠組みができるまでこれから幾度となく揺れ戻しの各国の外交が続いていく。
 早急に答えの出る問題ではない。
 長い歴史の動きの断片がしばらくは綴られることになる。
 ことを急ぐ時期ではない。
 ゆっくりと見極めながら、しかし決然と自己の立場を周りからの恫喝に左右されない信念をもってやっていくことになるだろう。
 最低でも数年は。


AFP BBニュース 2013年04月30日 15:47 
http://www.afpbb.com/article/politics/2941483/10663195

日露両首脳、北方領土交渉再開で一致
 
4月30日 AFP】
 ロシアを訪問中の安倍晋三(Shinzo Abe)首相とウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は29日、モスクワ(Moscow)で会談し、北方領土問題の解決を探る交渉を再開することで合意した。
 日露間では北方領土問題が要因となり、第二次世界大戦後の平和条約が締結されていない。

 クレムリン(Kremlin)での2時間の会談を経て、両首脳はそれぞれの外務省に対し、北方領土問題解決の選択肢を探る交渉再開を指示することで一致した。

 共同宣言によれば、第二次世界大戦から67年を経た今も両国間で平和条約が締結されていないことは「異常」だとの認識で両首脳は一致した。 
 また北方領土問題について、交渉停滞を打開する具体案は示されなかったものの、協議を通じて「双方の立場の隔たり」を克服する決意が述べられた。

 日本側の外交筋によれば、昼食会では安倍首相からプーチン大統領へスキーウエアとスキー板が贈呈され、プーチン大統領は両国間初の条約である日露通好条約が締結された1855年製のワインでもてなした。
(c)AFP/Anna MALPAS, Stuart WILLIAMS



サーチナニュース  2013/04/30(火) 16:21
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0430&f=politics_0430_011.shtml

日ロ首脳会談、平和条約の交渉再開で合意

  安倍晋三首相は29日、ロシアのプーチン大統領と会談した。
 会談後に発表した共同声明によれば、両国の首脳は
 「大戦後67年が経過しながらも、平和条約が締結されていない状態は異常だ」
との認識で一致し、双方に受け入れ可能な解決策を作成する交渉の加速化を自国の外務省に指示した。
 中国国際放送局が報じた。

  両国の首脳会談に対してロシアメディアは
 「安倍首相のロシア訪問およびプーチン大統領との会談は両国関係の今後の発展、特に日ロの経済貿易の協力にとって著しい役割を果たしていくだろう」
と評価した。



日本経済新聞 2013/4/30 20:35
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS3004C_Q3A430C1PP8000/

 モスクワで日本政府主催の経済フォーラム

 日本政府主催の経済フォーラムが30日、モスクワ市内で開かれた。 
 日ロから当初予定の150人を倍以上上回る約400人が参加。
 日本側は医療・農業・都市インフラの3分野で技術をアピールした。
 スピーチした安倍晋三首相は
 「日ロ関係史上最強、最大の経済ミッションだ」
と指摘。
 隣国ロシアの巨大市場進出に向けて官民挙げたトップセールスを展開した。

 安倍首相は
 「広い国土・豊かな資源を持つロシアと高い技術・経営ノウハウを持つ日本は相互補完関係にある」
と強調。
 都市環境の向上、低カロリーの日本食、世界トップレベルの医療など日本の強みを訴えた。
 日本の首相の10年ぶりの公式訪問を契機に経済関係でも一気に巻き返しを狙う。

 参加者からも歓迎の声が聞かれた。
 「今までにない雰囲気だ。 ロシアに向けて門戸を広げたい」(住友商事の曽根貴史顧問)、
 「放射線治療などの医療分野で政府と協力してロシア市場を開拓したい」(日立製作所の谷垣勝秀執行役専務)
など意欲的な声があがった。

 ロシア側からも
 「今後はロシアに進出することじゃなくて、進出しないことがリスクだ」(ズベルバンクのボリソフ副頭取)
と期待する声が浮上。
 シュワロフ第1副首相は「心地よくビジネスできる環境を整えたい」と投資環境の整備を進める考えを示した。




 


【中国はどこへむかうのか】


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