2013年4月5日金曜日

朝鮮半島の緊張:最大の勝ち組は米国、中国は苦境に




●4日付の香港紙は、緊張が高まる朝鮮半島情勢に関連し、最大の勝ち組は米国であり、中国は苦境に陥っていると報じた。写真は中国・遼寧省丹東市に位置する中朝国境。2013年2月、核実験に対する世界からの避難が集まる中、北朝鮮側が国境に鉄線を張り巡らせた。


レコードチャイナ 配信日時:2013年4月5日 20時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71046&type=0

朝鮮半島の緊張=最大の勝ち組は米国、中国は苦境に―香港紙

 2013年4月4日、香港紙・星島日報は、緊張が高まる朝鮮半島情勢に関連し、最大の勝ち組は米国であり、中国は苦境に陥っていると報じた。
 シンガポールの華字紙・聯合早報が伝えた。

 毎年春に行われる米韓合同軍事演習に対し、北朝鮮はこれまで挑発的な言動や威嚇を繰り返してきたが、今年はかつてないほど緊張が高まっている。

 米韓合同軍事演習は、米国がクリントン政権、韓国が金大中政権の時代に一度中止されたことがあった。
 金大中政権が北朝鮮に対し、「太陽政策」を採用したためである。
 両国の関係は一時的に改善したものの、核問題は解決に至らず、脆弱(ぜいじゃく)な信頼関係も崩れた。 
 そして現在、南北双方で新たな指導者が誕生した後、強硬にぶつかり合う可能性のある局面を迎えている。

 北朝鮮は今月1日、最高人民会議で核保有に関する法令を制定した。
 2日には原子炉の再稼働を発表するなど、核武装の強化を表明しているが、こうした戦略は北朝鮮の孤立を深めるだけであり、頼みの綱の中国さえも敵に回しかねない。

 現在の朝鮮半島は、金大中政権時代には戻ることはできない。
 今回の米韓合同軍事演習で、米国は核爆弾の搭載も可能なB2ステルス戦略爆撃機を初めて参加させるなど、米韓両国は北朝鮮に対して強硬な姿勢を取り続けている。
 例年、軍事演習が終了すると朝鮮半島の情勢は落ち着きを取り戻すが、今年は一体どうなるのだろうか。

 万が一にも南北が衝突し、韓国が打ち勝てば、韓国が負う代償は国民の血と荒廃した国家の再建になる。
 米国が負う代償は、オバマ大統領の受賞したノーベル平和賞受賞に傷がつくことと、限られた数の米国兵士の犠牲にすぎず、イスラム世界のような報復攻撃を心配する必要もなければ、軍事ビジネスの活性と国威の発揚というメリットも享受できる。
 一方、中国は、これによって北朝鮮という安全保障上の緩衝地帯を失うことになる。

 北朝鮮が核による脅威を叫ぶ限り、米国にとっては東アジアにおける軍拡の口実が得られるばかりだ。
 米国は開戦を待たずして、対朝戦略にこじつけた中国包囲網の強化という利益を獲得している。
 よって、中国はいかに対応すべきか苦悩しているのだ。


 中国は「ナンバー2」としての外交ができていない
 キャンキャン吠える下位レベルでの外交はできても、ナンバー2になったときにどうするかがわかっていない。
 中国と比べればはるかにソビエトの方が外交手腕は上であった。
 日本にもしてやられ、北朝鮮にもやられ、台湾は間を置こうとしているし、わずかに1年前とは違って周辺諸国はみな中国と一線を画するような行動をとりはじめている。
 日本は巡視船鬼ごっこを過大に評価して対中国の軍事の増強に踏切り、アメリカは北朝鮮対策としてこれまた太平洋域の軍備強化に乗り出してきている。
 冷静にみてみると、中国の周りには少々ブルーな雰囲気が漂ってきているとみれるだろう。
 わずかに前までは、誰もが中国はバラ色の将来未来が開けているものと確信していた。
 いまは、そのようなことを信じる者はいなくなってしまった。
 わずかに「まだ、軍事発展と経済成長のみは望めそうだ」というだけで、明るい展望は消えかけている。
 こんな時に、
 アフリカに出かけていって「遠交近攻」を実行
してもしかたあるまい。
 もう少し実のある外交をしてほしいものである。


ロイター 2013年 04月 6日 02:49 JS
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTJE93401120130405

「身の安全確保できない」、北朝鮮が外国大使館に退避検討通告

[ロンドン/ソウル 5日 ロイター] 
 北朝鮮は外国大使館に対し、4月10日以降は外交官の身の安全を保証することはできないとして、退避を検討するよう通知した。 
 英政府が5日、明らかにした。

 北朝鮮は米韓合同の軍事演習や国連安保理による制裁強化を受けて、反発を強めており、衝突は不可避と威嚇(いかく)している。

 中国国営の新華社によると、北朝鮮外務省は外国大使館への通知で「米国からの脅威増大により、朝鮮半島の戦争はもはやぼっ発するのかどうかではなく、いつ起こるかどうかの問題」と指摘。
 退避を検討すべきであり、北朝鮮は国際協定に基づき、安全な場所を提供するとしている。

 英政府によると、北朝鮮政府は平壌の英大使館に対し
 「4月10日以降に衝突が起きた場合、北朝鮮は大使館や国際機関の安全を保証できない」
と通知した。
 英政府はこれについて「北朝鮮のレトリックの一環」とし、緊張を高めようとする北朝鮮の対応を批判。大使館員を退避させる差し迫った計画はないと明らかにした。
 スウェーデンの外務機関当局者は、北朝鮮の通知は「平壌の全外国大使館に送付された」としている。
 ロシア外務省は、北朝鮮から大使館退避を検討するよう申し出があったことを確認し、「真剣に検討」していることを明らかにした。その上で関係国に自制を促した。

*内容を追加して再送します。



レコードチャイナ 配信日時:2013年4月6日 14時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71062&type=0

各国大使館に有事の可能性を通達、弾道ミサイル発射準備
=北朝鮮の威嚇―中国メディア

 2013年4月5日、北朝鮮の威嚇が日に日にエスカレートしている。

 5日付の人民網は北朝鮮が数日内に長距離弾道ミサイルを発射する可能性が高いと報じた。
 4日に米国防総省関係者が明かしたもので、人工衛星の写真をもとにした分析だという。
 同4日、韓国も北朝鮮が弾道ミサイルを東海岸に移送していることを認めた。

 5日付の新華社は北朝鮮外務省の通達を報じた。
 通達は、平壌の各国大使館及び国際機関向けに、米国の北朝鮮に対する脅威が増しており情勢は極めて緊張していると説明。
 ひとたび有事が発生した場合には北朝鮮を離れるよう勧告している。



サーチナニュース 2013/04/06(土) 15:45
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0406&f=politics_0406_003.shtml

「有事は時間の問題」北朝鮮、外国大使館に退去促す通知=中国報道

  中国メディア・環球網は6日、北朝鮮外務省が5日に北朝鮮駐在の外国大使館や国際機関に対して「有事の際の退去」を提起する通知を出したと報じた。

  記事は、北朝鮮駐在の中国大使館から
 「北朝鮮外務省がすでに外国大使館および国際機関に対して、『有事』があった際に退去を考慮するようにとの通知を発した」
との情報を得たと伝えた。
 また、通知には
 「米国はわが国に対する威嚇を強めており、情勢は非常に緊迫している。
 現在は朝鮮半島で『戦争が起きるか』ではなく、『いつ勃発するか』という状況だ」
との文言が盛り込まれていたことをも紹介した。

  環球網はまた、北朝鮮外務省による通知が世界各国の注目や憂慮を引き起こしたとし、ドイツ外務省が5日に北朝鮮大使を呼び「語気や措置上の威嚇を、連邦政府は受け入れない」と伝えたとするドイツメディアの報道や、英国政府も5日に通知を受け取ったことを明らかにしたことを紹介した。




サーチナニュース 2013/04/07(日) 10:04
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0407&f=national_0407_013.shtml

吠える犬は人を咬まない…北と戦争勃発はない=中国版ツイッター

  中国版ツイッターである微博で最新のニュースを伝える頭条新聞(アカウント名)さんがこのほど、米国がイージス艦を朝鮮半島近海に展開したことを伝えたところ、中国人ネットユーザーたちが多くのコメントとともに次々にリツートした。

  米国メディアによれば、米軍は北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた措置として、弾道ミサイルを追尾・撃墜できるイージスBMD駆逐艦「ジョン・S・マッケイン」を朝鮮半島南西沖に派遣した。

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  同報道に対し、微博ユーザーからは、
 「韓国と北朝鮮が戦争になれば、米国も参戦し、中国も黙って見ているわけにはいかなくなる。
 だからこれは中国に備えた措置だ」、「
 表面的には北朝鮮に対するものだが、実際は中国の弾道ミサイルに備えるものだ」
など、実は中国に対抗した措置だと、裏を読む意見が多く寄せられた。

  また、
 「朝鮮半島の南西? 
 そこはわれわれの黄海じゃないか? 
 中国の入口だよ。撃沈しちゃえよ」
という過激な意見もあった。

  しかし、戦争にはならないだろうという楽観的な意見もあり、
 「よく吠える犬は人を咬まないものだ」、
 「戦争にはならないよ。
 北朝鮮だって本当に命が要らないわけじゃない。
 それに金正恩は留学経験があるんだぜ」
などのコメントも寄せられた。

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  北朝鮮国営の朝鮮中央通信は4日、朝鮮人民軍総参謀部報道官の話として戦争勃発(ぼっぱつ)は「1分1秒を争う段階になった」と報じたほか、北朝鮮外務省は5日、北朝鮮駐在の外国大使館や国際機関に対して「有事の際の退去」を提起する通知を出した。

  通知では「米国はわが国に対する威嚇を強めており、情勢は非常に緊迫している。
 現在は朝鮮半島で『戦争が起きるか』ではなく、『いつ勃発(ぼっぱつ)するか』という状況だ」との文言が盛り込まれていたという。






【中国はどこへむかうのか】


 
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