2013年4月17日水曜日

台湾:新総統就任後、初の実弾演習:戦争に備え、台湾海峡の安定を維持

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●17日、台湾海峡の澎湖島での軍事演習で、砲撃する台湾軍の戦車部隊(読売新聞)





毎日新聞 2013年04月17日 11時29分(最終更新 04月17日 11時33分)
http://mainichi.jp/select/news/20130417k0000e030177000c.html

台湾:新総統就任後、初の実弾演習 澎湖島

 【澎湖島・鈴木玲子】台湾国防部(国防省)は17日、台湾海峡の澎湖(ほうこ)島で、中国の侵攻を想定した大規模合同軍事演習を実施し、内外のメディアに公開した。
 馬英九総統が就任後、実弾を使って演習を離島で行うのは初めて。
 また陸海空3軍の統帥権を持つ馬総統が初めて演習の指揮を執った。

 馬政権は発足した08年から、この演習での実弾使用をやめていたが「弱腰だ」などの批判を浴び、実弾使用に転じた。
 今回は兵士約7600人が参加。
 沖合に接近した敵船にミサイルなどで応戦し、台湾製造の「雷霆(らいてい)2000型多連装ロケット」の発射の様子も初めて公開された。

 馬総統は演習を総括し
 「中国は軍事力を増強している
 戦争に備え、台湾海峡の安定を維持しなくてはならない
と強調した。
 国防部は、中国軍が大型揚陸艦などの研究開発を進め、上陸作戦を強化しているとして、中国の軍備増強に警戒を強めている。



(2013年4月17日10時55分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130417-OYT1T00383.htm

中国軍の攻撃を想定、台湾が澎湖島で軍事演習

 【澎湖県(台湾西部)=比嘉清太】台湾の陸海空軍は17日、
 中国軍による台湾への攻撃を想定した軍事演習「漢光」を、台湾海峡の澎湖島で実施
 馬英九(マーインジウ)政権では初の実弾射撃を行った。

 同島は中国福建省から百数十キロの距離にある戦略上の要衝。
 経済を軸に対中関係強化を進める馬政権だが、
 軍事面では中国への警戒を緩めない姿勢を打ち出した。

 演習は澎湖島をミサイルで攻撃後、上陸を図る中国軍に対し、台湾軍が戦車部隊などで反撃し、台湾本島からF16戦闘機などを急派して対応するとの想定だ。
 台湾が独自開発した多連装ロケット砲「雷霆(らいてい)2000」(射程10~45キロ)の射撃訓練も報道陣に初公開された。

 演習では兵士約7700人を動員、1万発以上の火砲・弾薬を使用。
 付近の海域では水柱が高く上がり、轟音(ごうおん)が鳴り響いた。
 演習を指揮した馬英九総統は
 「(中台の)両岸関係は60年来、最も平和で安定しているが、我々は強固な防衛体系を構築する」
と述べ、
 「実弾演習は、我々の決心を示すものだ」
と強調した。



サーチナニュース 2013/04/17(水) 15:06
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0417&f=politics_0417_006.shtml

台湾・馬総統、中台関係「60年で最も安定した状態」=中国報道

  中国メディア・中国新聞社は16日、台湾の馬英九総統が中国と台湾との関係について
 「この60年で最も安定した、平和な状態である」
語ったことを伝えた。

  記事は、馬総統が「両岸」交流の発展を5年前と比較し、1便もかった定期航空便が週616便就航したこと、約27万人だった大陸から台湾への観光客数が250万人に増加したことを挙げるとともに、最近ではH7N9鳥インフルエンザウイルスについて双方の専門家が協力して感染拡大防止に努めていると語ったことを紹介した。

  馬総統はまた、平和な台湾海峡を保つために現在直面する課題として、「中国と台湾の相互信用」と「台湾の優位性の再構築」の2点を挙げた。
 一方で「各方面の努力によって、両岸は現在60年で最も安定した、かつ平和な状態にある」とコメントした。

  台湾は10日、沖縄の尖閣諸島周辺の漁業権にかんする日本との取り決めに調印した。
 取り決めについては大陸からの批判や、台湾の国会議員から「両岸関係を損なう」との質疑が出ており、馬総統の発言には大陸との良好な関係をアピールする狙いもあったものと思われる。




サーチナニュース 2013/04/22(月) 20:19
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0422&f=politics_0422_006.shtml

台湾・馬総統「何を話すんだ?」
…大陸との政治対話を拒絶

  台湾の馬英九総統はこのほど、台湾紙「中華時報」の取材に答えて、中国大陸側との政治対話について
 「何を話すことがあるのか?」
として、受け入れない考えを明らかにした。
 中国新聞社などが報じた。

  中国大陸は、台湾の李登輝政権、陳水扁政権には「独立志向がある」と警戒し、対立的な局面が目立った。
 2008年に国民党の馬英九政権が発足すると、双方の対話や交流、協力関係が大幅に進んだ。

  しかし馬総統は取材に対して、自分は
 「早くから『一中各表』を主張」
と述べ、大陸側の「ひとつの中国」をそのまま受け入れる考えはないと表明
「一中各表」とは、
 「ひとつの中国との立場を堅持するが、ひとつの中国の意味の解釈は各方で異なることを認める」
との考えだ。
 馬総統は、中国大陸側との主張の隔たりを解消することは難しいとの考えを示し
 「問題は依然として、解決の手立てがない
と述べた。

  さらに、これまでに大陸とは18項目の合意が達成され、その過程で遭遇した政治的問題も「すべて解決した」と指摘。
 これ以上の政治対話については
 「何を話すことがあるのか?」
と述べ、応じる考えがないことを明らかにした。

  「政治的対話を進めるべきだ」
との主張に対しては改めて、
 「何を話すのか、具体的に論じた人はいない」
として、
 「一致した意見もなしに、話しあいを急ぐ必要があるのか?」
と批判した。

  「平和協定や中間協定を話しあうべきでは?」
 との指摘に対しても「それは学者の意見」と否定。
 大陸側と台湾が相互に「出先窓口」を設けることは「差し迫った課題」と述べたが、
 「(それ以外に)出来もしないことを手掛けて、新たに問題を発生させる必要があるのか
と、大陸側と政治対話を行うことを、改めて否定した。

 何か徐々に「台湾の中国離れ」が鮮明になってきつつあるような印象を受けるのだが。




【中国はどこへむかうのか】


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