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サーチナニュース 2013/04/09(火) 11:51
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0409&f=national_0409_014.shtml
尖閣問題で日中民間友好が断絶されるべきではない=中国報道
合肥市対外経済貿易委員会元副主任の張治氏はこのほど、日中の民間友好は尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題によって断絶されるべきではないと主張した。
中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。
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私は仕事柄、日本に対して一定の理解を持っており、30数年間の日中民間友好について意見を述べたいと思う。
1980年代の日中の交流において、日本人と政府は中国に友好的で、日中友好都市が次々と誕生した。
調査によると、当時の日中国民の約80%が相手国に対して親近感を持っていた。
日本の女性や児童は中国を歓迎するイベントで「我愛北京天安門」を歌っていたものだ。
1990年代の日中関係も良好であった。1998年に合肥市で水害が発生した際、久留米市の若者が300万円もの募金を送ってくれた。
日中両国には当然、利益を巡ってそれぞれの考えがあった。
日本は中国の豊富な資源、巨大な市場を見込んでいた。
中国は、日本経済をモデルとしていた。欧米は当時、中国との交流を断絶していたため、日本はまず中国への円借款やODAを回復し、当時は技術輸出の規制も緩かったため、両国はたちまち同調した。
21世紀の初めの10年、日増しに力を増す中国を前にして、日本経済は低迷を続けた。
日本では政権交代が相次ぎ、右翼勢力が台頭し、靖国神社を参拝し南京大虐殺を否定し、尖閣諸島を「国有化」したことで、日中関係は急速に悪化した。
現在の日本人はナショナリズムや右翼的思想による影響を受け、中国に対して好感を持つ人はわずか20%のみになった。
私が12年に訪日し、あるイベントに参加した際、日本側は表面的には歓迎を示したが、心からの言葉があまり聞かれなくなった。
日本のある市長は、病気を口実にイベントに参加しなかった。
私は、日本人は聡明で善良であると深く感じている。
彼らは敗戦の教訓を持ち、戦争を望んでいない。
中国に好感を持つ日本人が激減したからといって、
日本人が中国との友好を望まないとは判断できない。
これは一時的かつ表面的な現象に過ぎず、主流ではないからだ。
尖閣諸島海域で漁船衝突事件が発生した当時、私は中国側の代表団として訪日した。
多くの日本の友人が私に会うため駆けつけてくれたが、そのなかには高齢者や病人もおり、感動させられた。
彼らが日中友好の発展を願っていることは明らかだ。
交流と理解促進が進めば多くの問題が解決されるだろう。
日中民間友好交流は、尖閣諸島問題により断絶されるべきではないのだ。
』
同じものをレコードチャイナで。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年4月9日 11時8分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71137&type=0
<中国人が見た日本>
日本人は聡明で善良、嫌中派は少数、戦争など望んでいない
2013年4月8日、中国の環球時報(電子版)は、安徽省合肥市対外経済貿易委員会の張治(ジャン・ジー)副主任の
「日本人は聡明で善良、中国に対して非友好的なのは主流派ではない」
とする論説を掲載した。
改革開放以降、何度も日本を訪れた経験を持つ私は、日本のことを少しは理解しているつもりだ。
私自身が感じた30年以上にわたる日中民間友好について述べたいと思う。
80年代は日本と中国の交流が本格的に始まった時期で、日本の政府も国民もわれわれに対して非常に友好的だった。
中国との友好都市が次々と誕生し、中国人と日本人の8割近くが相手に対して親しみを感じていた。
90年代の初め、福岡県久留米市に3カ月留学したことで、私の日本に対する理解はさらに深まった。
日本人は資源に恵まれていないことに広く危機感を抱いており、仕事ぶりは非常に真面目で細やか。職場を家のように大事にしていた。
彼らの生活は、われわれよりずっと豊かであるにもかかわらず、非常に倹約的だった。
日本と比べると、われわれは確かにひどく遅れていた。
90年代までは、日本と中国の関係は良好だったと言える。もちろん日本も中国もそれぞれ打算が働いていた。
日本は中国の豊かな資源と巨大市場を狙い、中国は日本経済を手本にした。
当時の欧米は中国を封鎖していたが、日本は対中円借款を再開し、プロジェクト支援や技術輸出にも寛容だった。
21世紀に入り、10年間で中国が日増しに強大になる一方で、日本は経済が悪化し、政局は混迷するばかり。
このため右翼勢力が台頭し、靖国神社参拝や南京大虐殺の否定、尖閣諸島の国有化を行った。
現在、中国に親しみを感じる日本国民はわずか20%。
昨年、行事に参加するために訪日したが、受け入れる市側の態度はぎこちないものだった。
では、日本国民はどうなのだろう。
私は日本国民が聡明で善良だと深く感じている。第二次世界大戦を教訓にした日本人は戦争など望んではいない。
中国に対する親しみが激減したからといって、日本人が中国と仲良くしたくないと判断するのは間違いだ。
これは一時的で表面的な現象に過ぎず、決して本筋ではない。
2010年の尖閣沖漁船衝突事件直後、訪日した私の元へ多くの日本の友人たちが駆けつけてくれた。
高齢で病気を抱えているのにわざわざ来てくれた人もいて感激した。
彼らこそ、日中友好発展の証しだ。右翼政治家は国民を欺いている。
その多くが青年たちだ。われわれはこういった人たちに積極的に呼びかけていかねばならない。
実際に触れ合うことで多くの問題が解決できるはずだ。尖閣問題によって日中民間友好を遠ざけてしまってはならないのだ。
』
最近の論調は日本の持ち上げ記事が多い。
今、中国はなんとかして日本を引き止めようとしているのだろう。
尖閣は「長い静かな戦い」として横に置いて、日本が「脱中国化」することを阻止することに力の配分をしている。
しかし、果たしてそれで民衆が納得するだろうか。
「3歳にしてすでに反日感情が刷り込まれている現実」
を前にしては、中途半端な妥協は後世に憂いを残すことになると、不満が爆発することにならないだろうか。
中国は尖閣問題という導火線に火をつけてしまった張本人だが、反日が日常な社会では果たしてどういう舵をとるべきなのだろうか。
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サーチナニュース 2013/04/09(火) 09:52
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0409&f=national_0409_004.shtml
【中国ブログ】3歳にしてすでに反日感情が刷り込まれている現実
3歳の息子を持つという中国人ブロガーの変形金剛(ハンドルネーム)さんはこのほど、
「息子の日本人に対する印象」
というタイトルで、3歳にしてすでに反日感情が刷り込まれている現実を紹介した。
筆者が紹介しているのは、息子を連れて実家へ帰省した際のエピソードだ。
3歳の子どもだけあって、「お気に入りの玩具と一緒の帰省」だったそうだが、筆者によれば息子の「お気に入りの玩具」は電車の玩具で、日本で購入したものらしい。
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帰省中、筆者の息子が
「お気に入りの玩具はどこで購入したものなのか」
と尋ねたため、筆者が
「パパが日本で買ってきてくれたものだよ」
と答えると、息子は何と
「日本人は悪い奴らなのに、なぜ日本で買ったの?」
と尋ねたのだという。
さらに3歳の息子は、
「ウルトラマンはいつも暴力ばかり」
と述べたほか、驚くべきことに
「日本人は中国の釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)を奪ったじゃないか。
本当は玩具は日本で買ったものではないんでしょ?」
と言ったという。
筆者は息子を諭すように、
「悪いのはほんの一部の日本人で、大半の日本人は善良で平和を愛する人びとなんだよ」
と言ったそうだ。
しかし、息子は聞く耳を持たなかったため、
「お気に入りの玩具を日本で買ったというのはママの勘違いだった。
日本の物を買うわけがないよね?」
と言ったところ、息子から返ってきた答えは
「日本のものは買わない」
というものだったという。
筆者は息子との会話の内容に驚きを感じたようで、
「3歳ほどの子どもなのに、日本人に対してこんなふうに考えていたなんて」
と語りつつも、
「徐々に教えてあげなきゃいけないな」
と感想を語った。
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筆者はブログの最後で、「徐々に教えてあげなきゃいけないな」と語っているが、何を教えようとしているのかは明示していない。
しかし、子どもとの会話のなかで「大半の日本人は善良」と述べているほか、玩具も日本で購入したものという点から考えても、筆者は反日感情は抱いていないものと推測される。
筆者は会話を通じて、息子が「中国における一般的な日本観」に染まっていることを感じ取り、筆者が知っている「真実の日本」を息子に教えてあげようと考えたのではないかと思われる。
いずれにせよ、わずか3歳ほどの子どもが「日本人は悪い奴」と発言したり、尖閣諸島を巡る日中の争いについて言及したりしていることに驚きを感じる。
あくまでも周囲の人間が口にしている言葉の受け売りでしかないとは分かっているが、日本人の同年代の子どもで、尖閣諸島の領有権に関する話をする子がどれだけいるだろうか。
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『
レコードチャイナ 配信日時:2013年4月20日 23時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71528&type=0
<レコチャ広場>
奇天烈な抗日戦争ドラマが粗製乱造される秘密―中国
●18日、中国人民大学国際関係学院の張鳴教授はブログエントリーを発表、奇天烈な抗日戦争ドラマが粗製乱造されている理由を分析している。写真は抗日戦争映画の1シーン。
2013年4月18日、中国人民大学国際関係学院の張鳴(ジャン・ミン)教授はブログエントリーを発表、奇天烈な抗日戦争ドラマが粗製乱造されている理由を分析している。
手榴弾を投げて飛行機を撃墜する、
日本兵を手刀で両断、
抗日女性英雄が性的暴行を受けたかと思えば次の瞬間にわずか1本の矢でその場にいる日本兵全員を殺害
……こうした奇天烈な抗日戦争ドラマは日々テレビで放映されている。
なぜこんなドラマが粗製乱造されているのか。
政府部局が特定の目的で作った作品以外、ドラマ制作は金もうけが目的だ。
ドラマで金をもうけるためにはテレビで放映することが必要だ。
だが、中国ではその前提として政府の検閲を突破することが求められる。
しかし中国ではスパイ物、宮廷劇、タイムトラベル物など人気ジャンルが次々と規制されている。
こうした中で検閲を通しやすいテーマが“政治的に正しい”と見なされている抗日戦争ドラマなのだ。
そのため抗日戦争ドラマに武侠物などの要素を詰め込んだ奇天烈な作品が登場している。
問題は権力を持つ者がドラマにあれこれ口を挟み、規制していることにある。
ある人は、中国の核工業、宇宙産業が発展した理由は専門的過ぎて素人の権力者が口を挟めなかったためと言っている。
ところがドラマとなると、素人でもあれこれ注文をつけることができる。
こうした構造を変えないかぎり、中国のドラマは変わらない。
たとえ奇天烈な抗日戦争ドラマがなくなったとしても、今度は別の同じようななジャンルが登場するだけだろう。
』
【中国はどこへむかうのか】
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